581 再会は復讐のはじまり アビー・グリーン
- 作者: アビーグリーン,Abby Green,小池桂
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2010/08
- メディア: 新書
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7年後、アレクサンドロスはドアから入って来た魅力的な女性に目を止める。彼女を誘惑したい。しかし、その女性は憎み続けてきたカリーだった。カリーの伯父から融資の申し込みを受けていたアレクサンドロスは、それを利用して、カリーに復讐することを決める。
アレクサンドロスからの食事の誘いに、カリーは戸惑った。彼は私を憎んでいるはずだ。
アレクサンドロスは遺産相続の条件として、結婚をする必要があった。彼はカリーの親族の会社を助ける見返りに、彼女自身を要求する。カリーには、断ることができなかった。
カリーはアレクサンドロスを愛していた。だが、彼が求めるのは身体だけだ。カリーはアレクサンドロスに自分の気持ちを悟られないようにしてはいたが、限界を感じ始める。もう、自由にして欲しいと言ってアレクサンドロスから逃れようとしたカリーは、あの忌まわしい事件が起きたテラスに出、パニックを起こす。アレクサンドロスは、カリーに魅了される自分に気付かない振りをしようとしていた。カリーがパニック発作を起こした時、アレクサンドロスは、あの事件を思い返し、彼女の仕業でなかったと気付く。
真実を話して欲しいと言われて、カリーは幼い恋心をエレニに利用された顛末を打ち明けた。優しいアレクサンドロスに、カリーは希望を持ち、避妊に失敗したことまで打ち明けそうになるが、アレクサンドロスにかかって来た電話に邪魔される。急用ができたと、アレクサンドロスは出かけ、彼の留守中に、弁護士から連絡が入る。離婚手続きを早急にしたければ、サインが必要な書類があると伝言を頼まれて、カリーは愕然とする。もう、ここには居られない。荷造りを済ませた時、アレクサンドロスが帰宅し、カリーが立ち去ろうとしていたことに気付く。冷淡になったカリーに、アレクサンドロスは話を聞いてくれたら、彼女の好きなようにしていいと言った。震えるカリーの前に膝まづいて、アレクサンドロスは結婚して欲しいと告げ、指輪を取り出した。愛していると言って。カリーはもう、傷つきたくなかった。これが復讐なら、二度と立ち直れない。
アレクサンドロスは真摯に、自分を信じて欲しいと言い、カリーは勇気を出して彼に愛を告げた。二人の心は、初めて結びついた。
ぽっちゃりした可愛い少女は、美しい女性に変身し、彼は魅了される。だが、彼は彼女が悪賢い女狐なのだと思い込み、心の声に耳を塞ぐ。だが、やがて真実に頭を殴られるという、いつもの展開です。結構、描写がすごいです。