570 運命に身を任せて ヘレン・ビアンチン
- 作者: ヘレンビアンチン,Helen Bianchin,水間朋
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2009/12
- メディア: 新書
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数年後、姉夫婦が事故で亡くなり、一人残された甥の後見人となったことで、テイラーはダンテと再会する。両親を失った幼いベンの養育を巡って、二人の意見は衝突し、ダンテは自分の家で共同で養育することを提案する。一抹の不安を感じながらも、テイラーはダンテの案を受け入れ、広大なダンテの家で同居生活を始めた。
テイラーの期待も虚しく、ダンテはテイラーとベンの生活に溶け込み、絶えず傍にいることで、テイラーは緊張し動揺する。ベンを祖母に会わせたいというダンテの希望に、反対することもできず、三人はトスカーナに行くことが決まる。それは、素晴らしい休暇だったが、周囲の人たちにダンテのパートナーだと扱われ、テイラーは困惑した。それを、ダンテは否定しようともしない。怒りを吐き出すテイラーに、ダンテはベンのために結婚すべきだと言った。様々な問題が、結婚によって全て解決されると。テイラーは怖かった。だが、ダンテに説得されて、イタリアで式を挙げることを承諾する。
以前と何も変わらない生活が戻って来た。違うのは情熱的な夜が待っていることだけだった。心の底で、テイラーは愛を求めていたが、自分に期待を持つことを禁じていた。
執筆中の作品に必要な情報を求めて、警察署を訪れたテイラーは、そこで見知らぬ男に拉致され、咽喉元にナイフを突き付けられる。男の隙をついて、危険を脱したものの、迎えに来たダンテは激怒していた。
ダンテは何よりも大事な彼女を失いかけたことに動揺していた。テイラーは何もわかっていない。
テイラーは自分を撫でるダンテの指が震えていることに気付いて、驚く。君を失うことなど耐えられない、愛しているとダンテは言った。テイラーは初めて彼の目に燃える愛に気付き、それに応えた。
怯える彼女を逃がさないように、注意深く包囲して、やっと捕えたものの、傷つくことを恐れる彼女は、疑惑を探そうとする。