571 暗がりで愛して トリッシュ・モーリ
- 作者: トリッシュモーリ,Trish Morey,東圭子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
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ルーカスは妹ピアが必要のない美容手術を繰り返していることを知り、阻止しようとしていた。その昔、ルーカスの婚約者は脅迫観念から脂肪吸引手術を受け、命を落としていた。ピアは家族への不信感から、誰の意見も聞こうとしない。ルーカスはジェイドに近づき、彼女から情報を得るつもりだった。だが、一目ジェイドを見た時、ルーカスは計画を変更することを決める。彼女を誘惑して、グレースの秘密を聞き出すのだ。二人はお互いに轢かれ合っていた。ルーカスは多額の資金援助と引き換えに、ジェイドとのディナーを取りつけ、ルーカスの魅力にジェイドは捕えられる。ゆっくりジェイドの信頼を掴むつもりでいたルーカスだったが、休暇で留守をしていたピアが戻って来たと知って、焦燥感を感じる。まだ、ジェイドを味わい尽くしていない。焦ったルーカスは、怒りにかられて全てを吐き出し、ジェイドはルーカスの目的を知った。ジェイドは自分を救ってくれたグレースを盲信していた。しかし、翌日看護婦に呼ばれたジェイドは、正気を失ったグレースを見て、ルーカスの話が事実であったことを知る。グレースは逮捕され、ジェイドは尋問を受けたあと解放されるが、家の前には報道陣が待ち構えていた。茫然と立ち尽くすジェイドの横に車が現れ、ルーカスが乗れと怒鳴る。ジェイドは苦渋の決断をし、ルーカスの家に運ばれた。ルーカスは幼い頃のジェイドの写真を見せられ、ジェイドがグレースを信じ切っていた理由をしる。償いをしたいというルーカスの言葉に、改めてジェイドは彼が自分を利用しただけなのを悟り、出て行くことを決めた。
ビバリーヒルズを離れ、シドニーでジェイドは新しい仕事を見つける。若き犯罪者の肌から刺青を取り除くことは、遣り甲斐のある仕事だったが、ジェイドの心はうつろだった。ルーカスへの愛は、とてもかき消すことはできないものだったのだ。そして、ある日ルーカスは現れる。突然現れたルーカスはジェイドにプロポーズした。ジェイドはそれにノーと答えた。罪滅ぼしのための結婚なんて願い下げだ。だが、ルーカスは彼女を心から愛していると言った。ジェイドは怖かった。身体に残った醜い痣を見た時、彼はどう反応するだろう。意を決してジェイドはルーカスの前に肌を晒したが、ルーカスは動じなかった。ルーカスは彼女の全てが美しいと言い、キスを浴びせる。ジェイドの胸は高鳴り、彼を愛していることを明かし、結婚を承諾した。
醜い痣のせいで、悲しい過去を過ごした女の話。