464 縛られない関係 ヘレン・ビアンチン

縛られない関係 (ハーレクイン・ロマンス)

縛られない関係 (ハーレクイン・ロマンス)

ソレーンとリセイン姉妹はジャンとアラン兄弟と付き合い始め、ソレーンとジャンは婚約をする。勢いに押され、リセインもアランからの指輪を受け取ったが、直後、アランを愛していないことに気付き、婚約は解消された。彼を傷つけたくない。リセインは故郷を去ることを決め、プリスベーンで仕事を見つけた。そこで、リセインはザックと出会い、アプローチを受けて、恋人となった。愛し合っているわけではない。ただ欲望を分かち合っているだけ。名門の家系に育ち、裕福で有能なザックの、今のお相手というだけだ。だが、姉の結婚式で故郷に帰った時、リセインは妊娠に気付く。子供のための結婚なんて、したくないが、親の権利を彼から奪うこともできない。直後、新聞にアレグラの婚約間近の記事が掲載され、リセインは身を引く決意をした。アレグラは事あるごとに、ザックを狙っていることを知らせ、家族もそれを望んでいることを見せてきた。親同士が親しい彼らは相応しいカップルだ。電話で、突然別れを告げられて、ザックはソレーンの家にやって来た。そして、リセインの妊娠に気付く。リセインは彼の家名を汚さないよう、子供を一人で産み育てるつもりでいたことを話したが、ザックは結婚を口にした。拒絶したリセインを、陥落させるために、ザックは最善を尽くすことを自身に誓った。ザックはリセインを説得して、同居を始め、かいがいしく彼女の世話をした。その上、二人の婚約を発表し、両親にリセインを会わせて、家族が彼女を歓迎していることを分からせた。ザックは、一つ一つ障害を取り除こうとしていた。息子が不利な裁判でザックに恨みを持つ男に、リセインが襲われ、怪我を負った時、初めてザックはリセインへの愛を口にする。リセインは結婚を承諾した。


彼を愛している。でも、彼が私に感じているのは、情熱だけなのか、愛なのかわからない。結婚は愛し合っている二人がするもの。拒みきれないけれど、流されたくもない。さっさと、愛してるって言えば悩まずに済んだのにね。この一言を言わずにいたせいで、混乱するって話、すごく多いねー。