556 パワー・プレイ ペニー・ジョーダン
- 作者: ペニージョーダン,Penny Jordan,細郷妙子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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レイチェルは彼らに報復することを誓い、その力を得ることに邁進した。11年後、ペパーと名前を変えたレイチェルは全ての準備が整ったことを確信し、4人に手紙を送る。
呼び出された4人は、調べ上げられた自身の後ろ暗い過去と引き換えに、これまで築き上げてきたものを捨てるように言われて、動揺する。マイルズはサイモンの危険性がわかっていた。レイチェルに脅迫を止めさせなければ、彼女が危ない。
マイルズはあらゆる手段を使って、自分が彼女の恋人であることを示し、彼女を誘拐した。言葉の通じない異国の楽園に連れて行かれ、彼女はある夜祖母の声を聞く。祖母の声に導かれて、二人は愛をかわし、レイチェルは女としての自分を取り戻した。しかし、彼女には自身に忍び寄る危険の存在を信じることができなかった。
サイモンの妻エリザベスは、息子に対するサイモンの性的虐待に気付いて、身を隠していた。マイルズに説得されたエリザベスは、サイモンの悪行を吐露し、サイモンは失職する。裕福な実家からの贈り物だった屋敷から追い出され、何もかも失ったサイモンはレイチェルへの制裁を誓っていた。11年前、ティムがレイチェルを生贄にしようと計画していた祭壇に、サイモンは準備を整え、彼女を迎えに行く。
胸騒ぎを感じて、マイルズはレイチェルの元に急ぎ、レイチェルの友人の死体を見つける。近くでは、マイルズが雇ったボディガードも殺されていた。マイルズは囁く声を聞き、サイモンが凶行を計画する場所を探し当てる。零時を待って、彼女を殺す儀式を開始しようとしていたサイモンは、警官に射殺され、マイルズは彼女を固く抱きしめた。
母親の罪を背負わされて育った娘は、頑なで警戒心が強かった。悪魔教に陶酔する貴族の少年には、彼女が格好の生贄に見え、罠にかけようとする。だが、女に嫌悪感を抱く少年の恋人には、それさえ不快だった。そして、彼の全ての憎悪は、彼女に向けられる結果となる。
子供に罪はないけど、連鎖は起こるって話。自分次第で、幸せにも不幸にもなるってことね。