557 Eメールは眠らない シャーロット・ヴェイル・アレン
- 作者: シャーロット・ヴェイルアレン,Charlotte Vale Allen,京兼玲子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2004/03
- メディア: 文庫
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グレースのサイトには、メールアドレスが設置されており、ある日一人の女性からのメールを受け取った。ステファニーという女性は夫のDVと、家族からの批難に悩んでいた。グレースはステファニーを勇気付け、救済機関に電話することを勧めた。そして、家を出て、離婚するように書き送ったが、返事は喜ばしいものではなかった。
しばらく、メールが滞った後で、ステファニーの友人と名乗る女性から、ステファニーが夫を殺して、弁護士に連絡を取っているため、グレースの元にあるメールの写しが欲しいというメールが来る。グレースは証拠としての効力を失くさないために、直接グレースから弁護士にメールを送る必要があると説明し、弁護士の事務所とステファニーの電話を教えるよう返事を書いた。その頃から、グレースの家に番号非通知の電話がかかり始める。
電話をかけて来た女性は、ステファニーの夫の姉リサと名乗った。好奇心に勝てず、グレースは彼女とカフェで落ちあうが、直後娘からリサと名乗る女性が来訪したと告げられる。急いで家に戻ったグレースは、置き去りにして来た女性が追ってきたことに驚き、彼女の言葉から、彼女こそステファニーであることに気付く。ステファニーはグレースに銃を突きつけ、送ったメールを渡せと言った。瞬時に行動を起こしたガスの腕を銃弾がかすり、ステファニーは警官に射殺される。
グレースが受け取ったメールに書かれていた凶行は、全てリサの体験だった。ステファニーは今の生活から夫だけを排除するために、リサの話を活用して、グレースを利用しようとしていたのだ。
リサはグレースの本が自分を救ったと打ち明けた。ステファニーの行動は自分たちに責任があるものではないと。
ハーレクインに付き物の恋ですが、ちょっぴりあります。55歳のヴィニーはちょっと太めの芸術家。48歳になったグレースを、可愛い子ちゃんと呼び、食べちゃいたいと言う。なんか、そういうの素敵だなって思いました。