311 億万長者への挑戦状 シンディ・ジェラード

億万長者への挑戦状 (シルエット・ディザイア)

億万長者への挑戦状 (シルエット・ディザイア)

父親の暴力から逃れる生活に終止符が打たれ、両親は離婚し、移り住んだ土地で母は新しい幸せを見つけた。母と義父の間に子供が生まれ、次第にレイチェルは疎外感を覚えるようになる。心を閉ざしたレイチェルは一人で生き抜くことを選び、仕事で成功するため必死で働いた。友人の結婚式でネイトに出会ったレイチェルは危険に慄く。しかし、どんなに冷たくあしらっても、ネイトは誘惑を止めようとしなかった。二人の欲望は高まり、レイチェルは今を楽しむことを自分に許した。だが、いつかは終わりが来ると心の準備をすることも忘れてはいなかった。ネイトはレイチェルを求める気持ちを持て余していた。やがて、兄嫁を愛していると思い込んでいただけで、今まで誰も愛したことがなかったことに気付く。レイチェルは、ネイトが自分を愛する人と呼んだことで恐怖を覚える。自分も彼を愛してしまった。そして、彼女は傷が浅いうちに別れることを選ぶ。ネイトの愛の言葉もレイチェルの壁を取り去ることはできなかった。しかし、仕事の些細な問題を顧客からレイチェル一人の責任にされ、彼女は仕事を失う。支えだった仕事にさえ裏切られ、レイチェルは放心状態となった。部屋に閉じこもり、悲しみを吐きだして、数日後、レイチェルは立ちあがる。泣き寝入りはしない。そして彼女は自身の根本的な問題に立ち向かうことを決めた。母に電話をかけたレイチェルは、母が出産後、鬱状態に陥り彼女を思いやることができず、義父は幼い妹たちの世話と母の看病で手いっぱいだったことを知る。そして、その誤解が元で自分は彼らの手を振り払ってしまっていた。レイチェルを覆っていた雲が晴れ、レイチェルは自分がすべきことを理解する。ネイトはレイチェルからの連絡を待っていたが、拒絶されたことに傷ついてもいた。レイチェルは彼を恐れていた理由を明かし、愛していると告げた。ネイトはレイチェルを絶対に手放したりしないことを誓った。


臆病な女性の話。ぼちぼちホットです。