545 週末のファンタジー ナンシー・ウォレン

週末のファンタジー (ハーレクイン・アフロディーテ)

週末のファンタジー (ハーレクイン・アフロディーテ)

3年前キットは花婿に捨てられた。それから、キットは仕事に生き、多忙で充実な日々を過ごしていた。
ピーターはキットに憎まれていることはわかっていたが、もう一度彼女に会いたいと切望していた。結婚式当日に花嫁を置き去りにして逃げた卑劣な行為を謝りたい。キットの雇い主であり、親友でもあるパイパーに頼み、イベントの受賞者としてホテルにやって来たピーターは、キットと再会して、いまだに彼女を愛していることに気付かされる。チャンスがあるなら、もう一度彼女を自分のものにしたい。
パイパーの企みで、ピーターのパートナーとして予定されていたモデルが現れず、渋々キットは代役を買って出たが、相手がピーターだと知って動揺する。欲望が燃え上がり、大人の関係だと割り切ってキットはピーターの部屋に行った。ピーターは策を弄して、何とかキットの心を掴もうと努力するが時間切れに終わった。落胆するピーターをパイパーが救った。パーティーの企画を持ち込んで、キットに依頼すればいい。
キットはかつて信じて裏切られた男を、もう一度信じられるとは思えなかった。キットは企画を進めながらも、彼とのセックスを受け入れた。ただのセックスフレンドとして。ピーターはキットが彼の心を受け入れてくれるのを待ち続けた。パーティは大成功だった。そして、疲れ果てたキットはピーターの腕の中で眠り込み、彼の愛の言葉に応えて、愛していると言った。
キットは3年前の件は、自分にも非があったことに気付いた。まだ、心の準備のできていなかった彼を置いて、一人突っ走ってしまったのだ。ピーターは準備はできたと言った。今日、このホテルで、司祭も呼び、ピーターとキットの両親も揃って、全ての仕度は済んでいた。そして、復讐か結婚か、どちらかを選べとキットに言った。キットは彼をじらしてやりたかったが、彼の胸に飛び込んだ。


彼は彼女に愛していると告げたが、プロポーズはしていなかった。しかし、彼女はすぐさま結婚式の準備を始め、彼は不安にかられ始める。当日、教会に向かって車を走らせていた彼は、曲がり角を間違え、そのまま引き返せない所まで車を走らせ続けた。彼女を失ってしまった。前に進もうとした彼だったが、どんな女性と付き合っても、彼女の面影を振り切ることはできなかった。そして、きっぱりと別れを告げるつもりで再会した時、自分の愚かさに気付かされる。
時期が悪かったってことなの?ちょっと待ってくれって言えば良かった話じゃん・・・。