492 秘密だらけの美女 スーザン・ジェイムズ

秘密だらけの美女 (ハーレクイン・ロマンス)

秘密だらけの美女 (ハーレクイン・ロマンス)

メロディーの母は、彼女の出自について、何も明かすことなく亡くなった。母の死後6年経って、メロディーは過去を知るために、自分が生まれた村に行くことを決める。母が二度と足を踏み入れないと誓った土地に着いて、メロディーはそのコテージが売りに出されることを知った。母が暮らし、自分が生まれたコテージを手に入れたい。オークションに参加したメロディーは、祈るような気持ちで札を上げ続け、勝ち取った。
アダムは、見知らぬ旅行者がコテージを手に入れるのを苦々しく思っていた。彼は友人のためにコテージを買い取りたかった。だが、チャンスはまだあるかもしれないと、アダムは思った。彼女は名ばかりの所有者になるに違いない。早晩、重荷になって手放すことになるだろう。
ホテルを引き払って、コテージの近くのB&Bに移ったメロディーはアダムの存在に戸惑った。彼は親切で、楽しませてくれる。でも、彼女は夫を失くした時、二度と誰かと親密な関係にならないと誓っていた。愛する人を失う悲しみをもう味わいたくない。二人は惹かれ合ってはいたが、口にすることなく別れた。しかし、アダムはメロディーを忘れられなかった。彼女が欲しい。収穫祭に招かれたメロディーは、そこにアダムがいることに驚いた。彼は両親を伴い、彼女に紹介しようとする。アダムの母は、メロディーを認めて喜びを露わにした。アダムの両親は、メロディーの母がこの地を離れた理由を知っていた。最後のピースがそろい、メロディーの謎は解けた。だが、メロディーが何も話さなかったことに、アダムは激怒した。秘密を持つ女は信用できない。アダムの非難にメロディーは答えた。母が墓まで持って行った秘密を、勝手に話すことはできなかったと。
アダムは、過去婚約者に裏切られた経験があった。彼女を信頼できるのかと自分に問いながらも、彼女を妻に望む気持ちは抑えきれなかった。
翌日、アダムは散策するメロディーを追って、彼女にプロポーズした。自分は裏切りを恐れ、メロディーは失うことを恐れている。でも、逃げていては生きる意味がない。希望を信じようとアダムは、メロディーに言い、結婚を誓った。


過去に囚われる二人の男女の恋。ホットなところはありません。