612 嵐の夜のめぐり逢い リンゼイ・アームストロング
- 作者: リンゼイアームストロング,Lindsay Armstrong,小林ルミ子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2011/03/20
- メディア: 新書
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翌朝、救助のヘリが来た時、アダムは自分がブリジットに相応しくない男だと、別れを告げた。
日常に戻ったブリジットは、ある日新聞でアダムの素性を知る。彼は億万長者だった。そして、ブリジットは妊娠してしまっていた。
女性に不信感を抱いている彼は、自分を信じないだろうと彼女は思った。だから、何も言わず、一人で育てようと、ブリジットは決意する。病欠者のピンチヒッターとして、ブリジットはニュースを読んだが、アダムはそれを見ていた。アダムは彼女を忘れられなかった。しかし、アダムが秘密を打ち明けたのはブリジットただ一人だったし、彼女が悪名高い記者の娘であったと知って、アダムはブリジットを疑った。
再会したアダムは、あの夜とは別人のようだった。怒りを感じたブリジットは、身の潔白を晴らすため、調べて、同僚がアダムの兄ヘンリーの愛人であったことを知る。彼女は、自分を捨てたヘンリーに復讐するために、秘密を暴露したのだ。潔白は証明されたが、ブリジットは、妊娠していることも知られてしまう。アダムは結婚することが、正しい行いだと言った。不承不承ブリジットは、同意するが、何かが間違っていると思っていた。
やがて、ヘンリーの妻マリー・クレアが離婚を発表して、ブリジットは真相に気付く。アダムは、自分を裏切ったマリー・クレアへの復讐としてブリジットと子供を利用しようとしたのだと。
一人になりたいと、ブリジットは切望した。ブリジットは母の再婚相手の娘の家でしばらく過ごし、結論を出した。
彼女がアダムを愛しているように、彼から愛されているのでなければ結婚はできない。
だが、アダムの弁護士から、アダムがヘンリーに会社の株を全て譲った話を聞いたブリジットは、なぜアダムがそんなことをしたのかわからなかった。
やってきたアダムは、全てを失っても生きていけるが、彼女なしに生きることはできないと気付いたと言った。愛していると。
二度とブリジットに逢えないかもしれないと思った時、真実に気付いたと彼は言った。愚かな自分を許して欲しいと。
ブリジットは、彼を許し、二人は結婚を誓った。
父親に疎まれ、恋人を兄に奪われた男は、全てを奪って復讐しようと誓っていた。自分を捨てて、社長夫人の座を選んだ女に苦渋を味あわせてやりたい。憎しみで目が曇った男は、自分が恋に落ちたことにも気付いていなかった。という話。