387 甘い手ほどき ジョアンナ・ニール

甘い手ほどき (ハーレクイン・イマージュ)

甘い手ほどき (ハーレクイン・イマージュ)

ハンナはロンドンの一流病院で研修医として働く傍ら、母親を探すつもりでいた。驚いたことに、彼女を指導する医師は、幼馴染のアダムだった。かつて憧れを抱いたアダムはさらに魅力的になっていたが、彼にロンドンには不似合いだと言われて傷つく。住む世界が違うことはわかっているつもりだった。しかし、ハンナが望みを賭けていた情報先から、母の消息に関する有力な情報を得ることができなかったハンナに、それまで否定的だったアダムが助力を申し出て来た。医院記録を調べることは最後の賭けだったが、アダムはハンナが生まれた町で彼女の母親を見つけた。母はいつか愛する娘が来てくれることを待ち望んでいたのだ。母娘は再会を果たし、多くの疑問は解き明かされた。ハンナは研修が終わったら故郷に帰るつもりでいた。アダムはロンドンで出世するつもりだろう。しかし、アダムはハンナを求めていた。彼はハンナと共に里子だったライアンとハンナの仲を疑っていた。二人の間に割り込むことはできないのか。だが、ライアンが結婚する話を聞いて、光明が射した。ハンナが妻になってくれるなら、どこで仕事をしてもいいと言われて、ハンナは驚く。二人は結婚を誓った。


誤解から、求める女性を諦めかけていた男。愛していながら自信が持てない女。心とプライドを守ろうとして真実を明かせない。そんな話です。