466 ルイの仮面 ソフィー・ウェストン

ルイの仮面 (ハーレクイン・イマージュ)

ルイの仮面 (ハーレクイン・イマージュ)

バーバラは両親が亡くなってから、父の弟ハリーに引き取られた。ハリーは狡賢い男で、まだ18歳だったバーバラを、彼の取り引きに利用しようとし、好色な男の餌食にされかかったバーバラは、ルイの祖母に助けを求めた。美しい少女に惹かれる気持ちを悟られることを恐れて、ルイはバーバラを拒絶し傷つけ、この土地から逃げ出す費用を差し出した。10年後、バーバラは小さな会社で、共同経営者として働いていたが、突然ペビータが訪ねて来る。ペビータはルイと婚約したものの、解消を申し出る勇気がなく、バーバラにその役を引き受けて欲しいと言った。ルイに傷つけられた女性としての自信は凍りついたままで、いまだバーバラに親密になる男性は現れていなかった。バーバラは、友人のために、その頼みを引き受け、ルイに会いに出かける。ペビータから預かった指輪を、彼に返すだけだ。しかし、ルイはバーバラを誘惑しようとする。彼は愛していた女性から拒絶されて、自分を身代りにしようとしたのだ。バーバラはルイから逃げ出すが、ルイは引き取った甥と老いて病弱になった祖母のために、妻が必要だと説き、バーバラに結婚して欲しいと告げた。バーバラの気持ちは揺れた。彼をずっと愛している。この気持ちを押し隠して幸せな妻を演じるしかない。慌ただしく結婚した二人は故郷に戻り、バーバラは不幸な過去を知る村人たちが、暖かくバーバラを迎えてくれたことに気づまりを感じた。バーバラの眼差しは、彼を求めているのに、近づくと拒絶する。ルイは仮面舞踏会を開催することを決め、バーバラはその支度に奔走した。パーティは成功し、求めあう二人は、ついに夜を共に過ごした。しかし、朝日に目覚めたバーバラは、自分の気持ちがルイに知られてしまうことを恐れて、彼を遠ざけた。よそよそしいバーバラの態度に、ルイはもうこのままではいられないと告げる。彼は離婚するつもりだ。バーバラは庭に逃げ出し、待ち伏せしていたハリーに捕まってしまう。ハリーはバーバラを脅迫して、現金を渡すように言ったが、バーバラは自分の愛する人を守ると答え、ハリーから暴力を与えられた。追ってきたルイは、ハリーを殴り、バーバラを抱きあげ、家まで運んだ。そして、自分を愛する人と呼んだのは、事実かと聞いた。ルイはバーバラが18歳の時から、彼女に夢中だったと打ち明けた。そして、10年経っても忘れられなかったバーバラを手に入れるチャンスを確かめるために、ペビータに橋渡しを頼んだのだと言った。バーバラはやっと自分が愛されていることを確信した。


10年を経て、運命の相手と結ばれるという話。