344 愛なんて信じない アマンダ・ブラウニング

愛なんて信じない (ハーレクイン・ロマンス)

愛なんて信じない (ハーレクイン・ロマンス)

ジニーは父親の支配から逃れたかった。そして、恋人に促され、駆け落ちしたジニーは妊娠を彼に知らせることもなく捨てられる。彼はただジニーの持参金に興味があっただけだったのだ。自分の苦境から自宅に戻ることを決心したジニーに、父は子供を里子に出すことを条件にした。拒絶したジニーは勘当され、貧しさの中必死で働くが、生まれた子供は数時間で亡くなった。自分一人の力で、彼女は立ち直り、やがて責任ある仕事を任せられ、素敵なフラットでの生活も手に入れた。ジニーとロークは仕事での息はぴったりだったが、お互いを嫌っていた。ロークは結婚と離婚を繰り返す両親を見て、愛などというものは存在しないと確信していた。そこにあるのは欲望だけだ。妹の結婚式に同行するつもりでいた恋人と、直前に別れてしまいロークは困っていた。一人で行けば、父親の妻が自分を誘惑しようとする。ジェナの困った行動は、父と息子の関係を疎遠にさせた。悩むロークは、ジニーに代役を頼もうと思いついた。嫌っている男の恋人のフリなんてできないとジニーは思ったが、家族の問題と聞いては断ることはできなかった。荘厳な屋敷に着いて、ロークの妹キャロラインの婚約者が自分の弟と知って、ジニーは驚くと同時に歓喜した。母や妹に会える。父は家族にジニーに接近させないよう注意していたが、妹ルーシーは父の目を盗みジニーに近況を伝えた。政略結婚の犠牲になんかさせない。ジニーはルーシーに住所を教え、同居を勧めた。キャロラインは自分の愛で、ジニーの弟ジェームズを父親の呪縛から解き放つことを約束し、ジニーは安堵する。ロークとジニーは、お互いの欲望を解放しようと決め、夜を共に過ごすようになった。しかし、4週間経っても飽きるどころか、激しく求め合うばかりだった。新婚の住居に招待されたジニーは、ジェームズと和解した。しばらくして、突然ロークがニューヨークに祖父の用事で出かけると言った。毎晩、ロークはジニーに電話をよこしたが、ジニーは寂しかった。ある日、ロークの祖父から電話がかかり、ロークの嘘が明るみに出る。激怒したジニーは、その夜電話してきたロークに怒りをぶつけるが、ロークは弁解するどころか、どうしてそんなに怒るのかと聞いた。怒りに任せてジニーは、愛しているからと言ってしまい、自分の言葉に茫然となった。これはただの男と女の関係だったはずだ。しかし、それが真実であることに気付いて、ジニーは打ちのめされた。ロークは愛なんか要らないはずだ。帰って来たら、別れ話が始まるに違いない。惨めな思いに沈むジニーを訪ねて来たのはルーシーだった。自分は無理だろうけれど、妹には幸せになって欲しい。翌朝、父親はルーシーを連れ戻すため、やって来た。父と対峙するジニーを加勢に現れたのはロークだった。僕の大切な人を苦しめるなと言って、ロークは彼を追い出した。ロークは考えたことを確かめるために、ニューヨークに行ったと告げた。魅力的な女性が大勢いる場所に行って、ジニー以外を自分が全く求めないことを知ったのだ。愛しているとロークは言った。ジニーは奇跡が起きたことを知った。


腹立たしいヤツっていうのも、惹かれてる証拠?そうでもないでしょ?むかつくヤツは、あくまでもむかつくんだと思うぞ。