343 恋のカクテル ミランダ・リー

恋のカクテル (ハーレクイン・クラシックス)

恋のカクテル (ハーレクイン・クラシックス)

新人リポーターのビビアンは、上司から牧羊教会のパーティーの取材を命じられる。出かける直前、同棲中だったアールから別れを告げられ、ビビアンはショックを受けた。彼は転勤について行かなかったビビアンを責め、妻となるべき女性を見つけたと告白した。彼が私に感じていたものは愛ではなかったのだ。仕事に打ち込む決意を固めたビビアンは、取材に向かったが、パーティー会場にアールそっくりの男性を見つけて凍りついた。食い入るような彼女の視線を感じて彼は振り返り、二人は見つめ合った。ダンスに誘われ、抱き寄せられてもビビアンの思考力は停止したままだったが、首筋に唇を押しあてられてビビアンは我に返った。一夜の情事を望んでいる訳ではない。しかし、ロスの唇はビビアンの欲望を目覚めさせ、二人は一夜を共にした。翌朝、ビビアンは自己嫌悪を感じて、ベッドにロスを残したまま、逃げるように自宅に戻った。ビビアンの留守中に、アールは部屋にあったほとんどの物を運び出していた。がらんとした部屋でビビアンは泣き崩れた。翌日、仕事に出たビビアンは上司から解雇を言い渡される。彼女の家を探し当ててやって来たロスは、自分がアールと瓜二つであることを知って、去って行った。最悪なことに、ピルを飲み忘れたことで、彼女は妊娠してしまっていた。両親は驚くが、事実を受け入れ、ビビアンは故郷に帰った。やがて、ビビアンはロスに妊娠を知らせようと決心する。電話に出たロスは、婚約を解消し会いに来ると言った。彼には愛する人がいたのだ。落胆するビビアンは訪れたロスに愛のない結婚などする気はないと告げたが、彼はしばらく父のために家に滞在して欲しいと言った。ロスの家は豪邸だったが、ビビアンは好きになれなかった。二人の間の化学反応は健在で、火花が見えるようだった。婚約者だったベッキーとは愛し合った間柄ではなかったことを知って、ビビアンは努力してみようと決意する。ロスに激しく抱き締められながら、やっとビビアンはロスを愛していることに気付いた。だが、ロスは自分の外見に惹かれ、欲望を感じているに過ぎないのだ。暑い日が続き、牧場で山火事の知らせを受け、ビビアンも手助けに向かったが、危険な飛行を繰り返すロスの身を案じて、ビビアンは不安だった。動揺のあまり、ロスに喰ってかかったビビアンの様子に、ロスは疑問を投げかけた。愛しているから心配だったという言葉を聞いて、ロスの顔が輝いた。ロスは出会った時から彼女に夢中だったことを明かした。


あんまりホットじゃないです。