345 思いがけない婚約 ペニー・ジョーダン

思いがけない婚約 (ハーレクイン・ロマンス)

思いがけない婚約 (ハーレクイン・ロマンス)

キャリーはリュクに恋し、結ばれたが、自身の全てを捧げた愛が、彼にとっては一夜の遊びでしかなかったことを知らされる。追い払われた後で、妊娠に気付いたキャリーは、愛する人の子供を生む喜びを感じたが、子宮外妊娠であったことがわかり堕胎するしかなかった。心身共に憔悴したキャリーはカウンセリングを受け、やがて立ち直るが、二度と彼の国には行くまいと決めていた。しかし、8年後、弟ハリーがリュクのお妃候補とされていたマリアと結婚し、キャリーに助けを求めて来る。マリアの祖母に彼らの結婚の報告をして欲しいと言うのだった。本人たちが行けば仲を裂かれかねない。キャリーはリュクは国外に滞在中だと聞き、引き受けた。しかし、キャリーが城に着いた時、侯爵夫人は居らず、彼女を出迎えたのはリュクだった。リュクは国内の不満分子を抑えるため、早急に結婚する必要があった。キャリーの話を聞くと、リュクは代わりにキャリーに結婚してもらうと言った。憎んでさえいる男と結婚などできる訳がない。しかし、リュクは銀行に務めるハリーの窮地を救うために、キャリーがハリーに教えた情報がインサイダー取り引きだと責め、承諾しないと二人を破滅させると警告した。問題が解決したら、すぐにでも離婚すればいいとリュクは言った。始め、リュクが考え直すことを祈っていたキャリーだったが、侯爵夫人の軽蔑に反発して相応しい対応をせざる得なくなった。見せかけの愛情表現だとわかってはいても、身体は反応してしまう。やがて、キャリーはいまだにリュクを愛していると認めた。伯爵夫人はキャリーの堕胎の記録を手に入れ、暴露しようとするが、真実を知ったリュクは苦悩の表情を浮かべた。リュクから慰めを得たキャリーは彼を愛し、信じようと決意し、二人は愛を交わす。ロイヤルウェディングに国中は湧き立ち、二人は祝福を受けた。リュクの従兄弟ジェイのヨットに案内されたキャリーは、甲板に立つリュクの姿に駆け寄るが、それはジェイだった。リュクは秘密裏に行動を取るため、ジェイに身代わりをさせる計画を立てていたのだ。自分は利用されただけだった。自分とリュクの間にあるのは欲望だけだ。10日間のハネムーンの後、宮殿に戻ったキャリーは、仕事を終えて帰ったリュクと顔を合わせると、この国から出て行くと告げた。翌朝、荷造りを終え町に足を踏み出したキャリーは、リュクの声に振り向いた。発砲の音、キャリーに覆いかぶさるリュクの身体とそこから流れ落ちる血にキャリーは半狂乱になった。リュクの怪我は大したものではなかったが、合併症を起こし、しばらく危険な状態が続いた。キャリーは不眠不休で彼に付き添ったが、リュクが快方に向かうと病院に行くのを止めた。キャリーはリュクの不在の間、代わりを務めなくてはならなかった。リュクが退院してから、出て行こうとするキャリーに、彼は退位を宣言すると言った。普通の男になって、愛する女性の傍で、子供を作りたいのだと。キャリーは混乱した。8年前のあの日、若すぎるキャリーに人生を学ばせるために、身を引いたとリュクは言った。自分は誤解していたのだ。彼は国を捨ててもいいほど、私を愛している。キャリーは死ぬまでこの国に留まる決心をした。


自分に関することで、隠されるのって裏切りだと思うよ。誤解したら、誤解した人が悪いって言われがちだけど、黙ってた人にはお咎めナシなの?おかしいでしょ?人を操るのって気分いいでしょうけど、いいようにされた方は馬鹿みたいでしょ。なんか、むかついた話でした。どうも、この作者は私の感性に合わない気がします。