203 ボスにだまされて キャスリン・ロス

ボスにだまされて (ハーレクイン・ロマンス)

ボスにだまされて (ハーレクイン・ロマンス)

浮気した夫から離婚を切り出され、傷ついたルーシーは仕事だけに打ち込んできたが、会社が買収され不安になる。解雇されないように精いっぱい努力しようと思っていたものの、視察の為訪れた男性に目を奪われた。その男性的な魅力に圧倒され、食事の誘いも断った。
リックは身分を隠し、会社の内情を探ろうと思っていたが、一目でルーシーに惹かれ、近づこうと思った。その夜、友人に誘われて出会いパーティーに出かけたルーシーはリックの姿に驚いた。リックはそのホテルのオーナーだったが、ルーシーに近づくために、少し強引に会場に侵入していたのだった。リックは家まで送ると申し出たがルーシーはちょうど来たバスに飛び乗ってしまう。リックはルーシーを追ってバスに乗り込み、ルーシーの家まで来てしまう。雨に濡れた二人はルーシーの部屋で見つめ合った。職場恋愛はしないという固い決心は粉々に敗れ去り、情熱が二人を包んだ。ただの情事だとルーシーは思いこもうとするが、一週間後リックが社長であることを知ったルーシーは愚かな自分に腹をたてた。解雇されるものと社長室に向かったルーシーは、リックから本社の移動と立ち上げに協力を求められ、動揺した。即断せず、バルバドスに来て検討して欲しいとリックは言った。空港に降り立ったルーシーを待っていたのはリックだった。二人は情熱的な夜を過ごした。ルーシーはリックを愛してしまったことに気付き、彼が結婚や子供に興味がないことも知っていた。しかし、突然襲う吐き気から妊娠に気付いたルーシーはリックを絡め取ることはしたくないと、翌日短い手紙を残して船を下りた。家にたどり着いた時、ルーシーは疲れ果てていた。戸口に待つリックを見て、驚きと嬉しさの両方を感じたルーシーは悩んだ。リックは愛しているから、なんでもルーシーの気の済むようにすると言った。ルーシーは妊娠してしまったけれど、責任は取らなくていいと言った。リックに重ねて子供もルーシーも愛していると宣言されて、やっとルーシーはリックを愛していることを認めた。


あんまりホットじゃないけど、いい男に追い回されて、求められるって話は大好きだわ!