554 ずっと愛した人 マーゴット・ダルトン
- 作者: マーゴットダルトン,Margot Dalton,遠坂恵子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2000/02
- メディア: 新書
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トムは15年ぶりに故郷の地で、ロデオに出ていたが、獰猛な牛の攻撃により酷い怪我を負う。トムの娘ケリーは父の傍にいたい一心で、父の友人たちに嘘をつき、幼い弟ケーシーと共にキャンピング・カーに残り、病院の駐車場に留まった。
ある夜、ライラは駐車場のごみ捨て場で食べ物を漁るケリーに気付き、この子供たちがトムの子供であることを知った。ライラは、母亡き後鬱状態の父親と暮らしていたが、二人を家に連れ帰った。小児科医のライラには、幼い姉弟が深いトラウマを抱えていることがわかったが、トムは話すことを拒んだ。やがて、鬱だった父アーチーがケリーに心を開き始め、ライラも子供たちに愛情を感じるようになる。奇跡的な回復でトムは退院し、旅ができるようになるまでライラの家に滞在することになった。トムはずっと変わらずライラを愛し続けていたことを明かし、ライラも抵抗の後、それを認めた。しかし、トムは出立を頑なに言い張り、彼女の同行を望む。全てを捨てて、彼について行く事などできない。子供たちは二人とも、ここに居たいと望んでいた。悲しみに暮れるケリーは、アーチーに心に蟠る全てを明かし、アーチーの口から、子供たちの身に何があったのかをライラは知らされる。全てを知ってライラは、何もかもを捨てて、トムについて行くことを決める。ライラから、その言葉を聞くと、トムはここに土地を買い、事業を始めると告げる。そして、トムは自分が愛すると同じだけの愛が、ライラにあることを確信したかったと言った。
少年だった頃から、トムはライラだけを求めていた。そして、自分だけを求めて欲しかった。言葉だけではない、行動でそれを証明して欲しい。確証を求める男と、理不尽な要求に悩む女の話です。