327 嵐の中の二人 ダイアナ・ハミルトン
- 作者: ダイアナハミルトン,Diana Hamilton,田村明子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2008/02
- メディア: 新書
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ハンナは仕事に打ち込んだが、ボスの息子ジェラルドに言い寄られてうんざりしていた。煩わしい日常からしばらく逃避しよう。ハンナは休暇を取り、出かけることを決める。航空までのタクシーを頼んだハンナは、早朝迎えに来た車に乗り込んだが、やがて行き先が違うことに気付く。そして、運転している男が、昨夜レストランで見かけた男であることを知って、ハンナは怯えた。山小屋に到着すると、男はウォルドだと名乗った。ウォルドはエデンの兄だった。彼はロッティがハンナに会いたがっていることを知り、拉致したと話した。ウォルドはロッティの話を信じ込み、ハンナを悪女だと確信し、ハンナの話など聞こうとはしなかった。雪のために山小屋に足止めになった二人は、お互いに飛び交う火花に抵抗する。しかし、ウォルドが熱を出した時、ハンナは逃げようとは思わなかった。看病してくれたハンナに感謝はしたが、ウォルドの判断が変わることはなかった。雪が解け、除雪された後、ハンナをフラットに送り届けて、ウォルドは去って行った。ハンナは自分が恋に落ちてしまったことに絶望を感じていた。数日後、現れたウォルドはハンナに貞節を守れるかと聞いた。ハンナが守れると答えるとウォルドは一緒に暮らして欲しいと言った。彼の言葉に逆らうことなどできなかった。しかし、ハンナはウォルドに真実をわかって欲しかった。ハンナの話を聞いたウォルドは嘘つきと彼女を罵り、激怒した。彼は彼女を愛人にしたかっただけだったのだ。ハンナは自分の愚かさを笑った。それから、ハンナはロッティに会いに行った。ロッティはハンナに投げつけた言葉を恥じていた。そして、エデンの弱さや障害を知っていたと告白した。ウォルドの行動も自分の言葉が原因だったと知ったロッティは、ウォルドに真実を話すことを約束した。三週間がたち、突然ウォルドがやってくる。彼はハンナに許しを乞い、結婚して欲しいと言った。ウォルドはロッティから話を聞いて来たのだと、ハンナは思った。私の言葉を信じてくれた訳ではない。私の身体が欲しいだけなのだ。身を固くするハンナに、ウォルドは言った。山小屋でずっとハンナのことばかり考えていたと。そして、やっと真実に気付いたと告げた。愛しているとウォルドは言った。ロッティの話を聞いたから来た訳ではなかったことを知って、ハンナは喜びに包まれた。そして、自分も愛していることを告げた。
こういうむかつく男でも、愛って許せちゃうんだねぇ。