277 疑惑の果てに ダフネ・クレア

疑惑の果てに (ハーレクイン・ロマンス)

疑惑の果てに (ハーレクイン・ロマンス)

父の会社で秘書として働いていた19歳のタラは、ショルトーと出会い恋に落ちた。そして、父が急死した後、ショルトーは事後処理を手伝い、彼女の傍にいてくれた。ショルトーにプロポーズされた時、タラは有頂天だった。しかし、ショルトーがタラに求めるものはベットの相手だけだとタラが気付くのに永くはかからなかった。ショルトーの出張は増え、彼女の傍に居る時間は減って行った。若いタラは嫉妬し、愚かな行動を起こしてしまう。タラが寝室にショルトーの友人デリクと裸同然の姿で居る所を目撃してショルトーはタラを家から追い出し、離婚を求めた。
5年後、二人はパーティーで偶然再会する。ショルトーは再婚すると言って、婚約者をタラに紹介した。
ショルトーは父のDVで母を亡くした。そして、その父の血が自分に流れていることを恐れていた。そして何より自分に自制心を無くさせるタラを憎んだ。しかし、狂おしいほど、いまだに彼女を愛していることをショルトーは知った。彼女を遠ざけたのは、彼女を殺してしまうかもしれないと思ったためだった。彼女に目を向ける男性への凶暴な衝動と、正気を失うほどの彼女への欲望。夜ごと悩ますタラの思い出に、婚約者への不義を感じてショルトーは結婚はできないと悟る。しかし、婚約者はフライトの事故で亡くなってしまう。ショルトーはタラの同情を跳ねのけたが、彼女を求める気持ちには逆らえなかった。タラは完全にショルトーを失ったと知りつつ、それでも彼を愛し続けていた。ピクニックの手伝いを頼まれたタラは、ショルトーも来ていることに気付いた。その帰り、タラは初めてショルトーにあの問題の日の弁明を許された。若かった故の過ち。ショルトーは胸に抱えてきた思いをすべてタラに告白した。そして、タラを取り戻したいと言った。ずっと愛していた、これからも愛し続けると。タラは幸せに包まれ、キスしてと言った。


情熱的な男性って素敵です。ホット度は低いですが、ショルトーの激しさにどきどきしますよ。