276 五億ドルの愛人 ミランダ・リー

五億ドルの愛人―恋はポーカーゲーム〈3〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

五億ドルの愛人―恋はポーカーゲーム〈3〉 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ)

モデルとして脚光を浴び、裕福でハンサムな男に誘惑され、酒と薬で眠らされたシャーメインはレイプされ妊娠してしまう。ショックとストレスで母親になることを拒否した彼女は、娘を産んだが、両親はシャーメインの妹として届けを出した。しかし、娘は6歳で白血病に侵され亡くなってしまう。シャーメインは自分の罪を購うため、基金を創設し、重病で苦しむ子供と、その親たちに救いを差し伸べた。
アリは初めてシャーメインを見た時から、彼女が欲しかった。兄の婚約者との若い恋を咎められ、国を追われていたアリが女性に執着することは初めてだった。しかし、ディナーへの誘いをシャーメインは辛辣な言葉で断った。一年後、基金のチャリティーでシャーメインとのディナーを、アリは5百万ドルで落札する。ディナーの席上で、シャーメインはアリが、傲慢で何でも買えると思っていると非難した。その言葉に、アリは一週間時間を貰えるなら、基金に五億ドル出そうと提案する。五億あれば新しい病院も機械も揃えられる。シャーメインは苦しむ子供たちのために、自尊心を売り渡そうと決心した。シャーメインはこれまで、どんな男性とも楽しめた経験はなかった。アリが丸太のような自分を抱いて落胆する様を想像し、秘かに嘲笑っていたシャーメインだったが、アリに反応する自身に気付いて驚愕する。この話はなかったことにしたいと言うシャーメインをアリは逃がさなかった。アリに捕えられ、情熱的に応えたシャーメインは必死で自分を保とうと奮い立たせ、彼の愛人になると言った。アリの奴隷となった5日間の後の一週間、シャーメインは基金の仕事に没頭し、アリを求めまいとしたが、飢餓感は増すばかりだった。ホテルのアリの部屋に現れたシャーメインは狂ったように彼を求めたあと、泣き崩れた。シャーメインは泣きながら、娘と自分の罪を話し、自分は悪い人間なのだと言った。アリは愛している、結婚しようと言った。シャーメインはアリのゆるぎない愛情を信じ、自分も愛していると言ったが、子供は考えられないと言った。アリはシャーメインさえいればいいと答えたが、本心では子供が欲しかった。しかし、友人のルネとリコに双子が生まれ、その赤ん坊を抱いた時、シャーメインは、自分が子供を欲しがっていることに気付く。


そして、生まれた息子にバンダルと名付けるわけですね。268の男と女のゲームの後の話で、275の憂いのシークの前の話です。つまり、アリはルネとリコのポーカー仲間であり、バンダルの親友であるわけです。あんまりホットではないです。