567 愛を禁じた二人 ヘレン・ブルックス

愛を禁じた二人 (ハーレクイン・ロマンス)

愛を禁じた二人 (ハーレクイン・ロマンス)

両親が急死してマリアンは故郷に帰って来た。いずれは先祖代々の屋敷を継ぐことを覚悟してはいたが、こんなに早くそうなるとは予想していなかった。その上、父の友人である弁護士から、屋敷が抵当に入っており、多大な負債を抱えていることを知らされる。もはや、屋敷を手放す以外ないと慄いた時、朗報がもたらされる。家をホテルに改造し、共同経営者となってくれるという人物が現れたと。だが、マリアンはその男から敵意を感じて戸惑う。
レイフは病魔に侵された父が、故郷に骨を埋めたいと決意したことに悩んでいた。アンドルーはその昔、恋人だったマリアンの母をマリアンの父親に奪われ、祖国を捨てていた。父がいまだその女性を思っていることに、レイフは裏切られた想いを感じていた。貧乏な父を捨て、裕福な男を選んだ女が産んだ娘は、その母と同じように計算高い女に違いない。だが、父はその娘の苦境を救ってやりたいと思っている。
しかし、レイフはマリアンを知るにつれ、彼女が素晴らしい女性であることに気付く。二人は惹かれ合い、交際を始める。
マリアンは愛し愛される、ただ一人の男性を夢見て、今まで親密な関係になったことがなかった。彼こそ求めていた男性であって欲しい。
やがて、レイフはアメリカの事業を売り払い、マリアンの傍で暮らすことを決意する。愛する女性の傍以外、居たい場所はない。


妻に裏切られた経験から、二度と結婚などすまいと決意していた男が、真実の愛を見つける話。