260 伯爵の恋人 ミランダ・リー

伯爵の恋人―シンデレラに憧れて (ハーレクイン・リクエスト)

伯爵の恋人―シンデレラに憧れて (ハーレクイン・リクエスト)

辛い闘病生活の末に、母を亡くしたマリーナはシェーンの手助けを有り難く感じた。そして、彼から女の喜びを教えられ、彼との結婚を決める。しかし、母の病気が元で、行ったドナー登録にイギリスの少女が適合したとの知らせを受けたことで、気持ちが揺らぎ始める。シェーンは白血病の少女の事など、気にもかけず、金銭的な心配ばかりを口にした。考え直すべきかもしれないと思いながら、イギリスに向かったマリーナは、航空に迎えに来た少女の大叔父ジェームズにときめいてしまう。二人は出会った途端に、激しい欲望に苛まれることとなった。ジェームズの家に案内されたマリーナは、執事のヘンリーにジェームズには婚約間近の相手がいると釘を刺された。お互いに決まった相手がいる。しかし、欲しいという気持ちは募って行った。翌日、骨髄移植を無事終え、屋敷に戻ったマリーナは、ジェームズを愛してしまったことを認めた。シェーンに感じていたものは愛などではなかったのだと。病院でティファニーと会ったマリーナは、彼女が完璧なレディーで、ジェームズを愛していることを知った。しかし、また、ティファニーがまだバージンで、ジェームズにとっては物足りない相手なのも見抜いた。快方に向かうレベッカの一時退院で、伯爵家の屋敷に同行することになったマリーナは、ジェームズを受け入れようと決心した。ジェームズも、ティファニーから婚約の延期の電話があり、これ以上の禁欲生活を我慢できなくなっていた。一夜だけ。暗黙の了解から二人は何度も愛し合った。翌日、ティファニーが突然訪れ、イタリアで恋に落ちたことを明かし、ジェームズとマリーナも愛し合っていることを話した。二人は結婚した。


ジェームズの兄の妻と、マリーナの母は双子だった。だから、適合したのだ。面白かったです。