258 魅せられた秘書 キャシー・ウィリアムス

魅せられた秘書 (ハーレクイン・イマージュ (I1613))

魅せられた秘書 (ハーレクイン・イマージュ (I1613))

両親が事故で急死し、妹と二人残されたグレイシーは大学を諦め、秘書の講習を受け働き始めた。グレイシーはジェニーを愛していたが、美人でトラブルメーカーの妹はグレイシーの悩みの種だった。ジェニーが二十歳になった時、彼女は自立すると言ってアメリカに旅立っていった。ほっとしたのもつかの間、ある日、ジェニーから助けを求める電話がかかってくる。事故の知らせを受けたグレイシーが病院に到着すると、ジェニーはベッドに縛りつけられていた。社長の甥とドライブ中事故に合ったというのだ。保険に入っておらず、運転していたのがジェニーだったと知って、グレイシーは憤った。ジェニーは社長が自分を訴えないよう、グレイシーに説得して欲しいと懇願した。仕方なく、グレイシーモーガンに会いに行き、彼に面会を求めた。モーガンはセクシーでハンサムだった。グレイシーは平静を保ちながら、ジェニーを訴えるつもりはないという彼の言葉を感謝した。しかし、モーガンは帰ろうとしたグレイシーを呼び止め、ジェニーの代わりを務めるように言った。意思の強い彼の言葉に反発を感じたグレイシーだったが、責任ある新しい仕事の誘惑に勝てなかった。仕事は楽しかったが、グレイシーはいつもモーガンを意識していた。モーガンが主催するパーティに出席を求められた時、グレイシーモーガンは危険だと思った。彼に近づくべきではない。しかし、グレイシーモーガンを愛してしまっていたし、彼が欲しかった。酔ったグレイシーをベッドに運んだモーガンは、彼を求めるグレイシーにこんなことはすべきではないと言って、部屋から出て行った。翌朝、グレイシーは二度と酔って軽率な行動はしないと誓った。仕事に戻った日、モーガングレイシーを食事に誘った。二人は楽しく過ごしたが、グレイシーは求めてはいても、抱かれるつもりはないと言い、モーガンはそれを受け入れた。ジェニーがモーガンの甥と駆け落ちをし、それをモーガンに伝えると、モーガンは二人を連れ戻すと言い張った。グレイシーは反対だったが、モーガンに同行した。途中の事故で、宿泊せざる得なくなった二人は宿をとったが、部屋は一つしかなかった。グレイシーはこれ以上我慢することはできないと、モーガンに腕を差し伸べた。情熱的な一夜を過ごした後、モーガンは甥たちを連れ戻すのはやめたと言いだし、グレイシーを高級ホテルに連れ込み、一日抱き合って過ごした。グレイシーモーガンが身体だけの関係を求めていることを理解していたが、胸の痛みは増すばかりだった。同僚と出かけた店でモーガンと昔の恋人が踊る姿を目撃した時、目をそむけてきた問題が露わになった。彼女はグレイシーモーガンは愛を知らないし、いつか飽きられるだけだと言った。蒼白になったグレイシーを送って行くとモーガンは言い張り、二人きりになると、グレイシーが自分に何かを要求する権利なんかないと冷酷に告げた。グレイシーは仕事を辞める権利だけはあると辞職を願い出た。翌日、グレイシーは仕事を休むと電話をかけ、荷造りをして、イギリスへ向かう飛行機に乗り込んだ。自分のフラットで一晩泣いたグレイシーは仕事の必要性を感じて、元の上司に電話をかけすぐに働かせてもらえることになった。一日働いてくたくたに疲れたグレイシーは部屋に誰かがいることを知って怯えたが、それはモーガンだった。モーガンはどうして逃げ出したとグレイシーを責めた。グレイシーモーガンの望みは知っていたし、決断を迫るようなことはしたくなかったと答えた。唇を塞がれて、グレイシーはもう何も考えられなくなった。愛し合った後で、グレイシーモーガンに愛していると告げたが、元の関係に戻るつもりはなかった。しかし、モーガンは、グレイシーが自分を変えたと言った。愛している、グレイシーのいない生活は考えられないとモーガンは言った。グレイシーはそのプロポーズにイエスと答えた。


寡黙で控えめなグレイシーの行動を、疑惑から読みとろうとする男。示唆するものを見破って批難するやり方ってわかりにくい。ホットじゃないしさ。