両親が事故で急死し、妹と二人残された
グレイシーは大学を諦め、秘書の講習を受け働き始めた。
グレイシーはジェニーを愛していたが、美人でトラブルメーカーの妹は
グレイシーの悩みの種だった。ジェニーが二十歳になった時、彼女は自立すると言って
アメリカに旅立っていった。ほっとしたのもつかの間、ある日、ジェニーから助けを求める電話がかかってくる。事故の知らせを受けた
グレイシーが病院に到着すると、ジェニーはベッドに縛りつけられていた。社長の甥とドライブ中事故に合ったというのだ。保険に入っておらず、運転していたのがジェニーだったと知って、
グレイシーは憤った。ジェニーは社長が自分を訴えないよう、
グレイシーに説得して欲しいと懇願した。仕方なく、
グレイシーは
モーガンに会いに行き、彼に面会を求めた。
モーガンはセクシーでハンサムだった。
グレイシーは平静を保ちながら、ジェニーを訴えるつもりはないという彼の言葉を感謝した。しかし、
モーガンは帰ろうとした
グレイシーを呼び止め、ジェニーの代わりを務めるように言った。意思の強い彼の言葉に反発を感じた
グレイシーだったが、責任ある新しい仕事の誘惑に勝てなかった。仕事は楽しかったが、
グレイシーはいつも
モーガンを意識していた。
モーガンが主催するパーティに出席を求められた時、
グレイシーは
モーガンは危険だと思った。彼に近づくべきではない。しかし、
グレイシーは
モーガンを愛してしまっていたし、彼が欲しかった。酔った
グレイシーをベッドに運んだ
モーガンは、彼を求める
グレイシーにこんなことはすべきではないと言って、部屋から出て行った。翌朝、
グレイシーは二度と酔って軽率な行動はしないと誓った。仕事に戻った日、
モーガンは
グレイシーを食事に誘った。二人は楽しく過ごしたが、
グレイシーは求めてはいても、抱かれるつもりはないと言い、
モーガンはそれを受け入れた。ジェニーが
モーガンの甥と駆け落ちをし、それを
モーガンに伝えると、
モーガンは二人を連れ戻すと言い張った。
グレイシーは反対だったが、
モーガンに同行した。途中の事故で、宿泊せざる得なくなった二人は宿をとったが、部屋は一つしかなかった。
グレイシーはこれ以上我慢することはできないと、
モーガンに腕を差し伸べた。情熱的な一夜を過ごした後、
モーガンは甥たちを連れ戻すのはやめたと言いだし、
グレイシーを高級ホテルに連れ込み、一日抱き合って過ごした。
グレイシーは
モーガンが身体だけの関係を求めていることを理解していたが、胸の痛みは増すばかりだった。同僚と出かけた店で
モーガンと昔の恋人が踊る姿を目撃した時、目をそむけてきた問題が露わになった。彼女は
グレイシーに
モーガンは愛を知らないし、いつか飽きられるだけだと言った。蒼白になった
グレイシーを送って行くと
モーガンは言い張り、二人きりになると、
グレイシーが自分に何かを要求する権利なんかないと冷酷に告げた。
グレイシーは仕事を辞める権利だけはあると辞職を願い出た。翌日、
グレイシーは仕事を休むと電話をかけ、荷造りをして、イギリスへ向かう飛行機に乗り込んだ。自分のフラットで一晩泣いた
グレイシーは仕事の必要性を感じて、元の上司に電話をかけすぐに働かせてもらえることになった。一日働いてくたくたに疲れた
グレイシーは部屋に誰かがいることを知って怯えたが、それは
モーガンだった。
モーガンはどうして逃げ出したと
グレイシーを責めた。
グレイシーは
モーガンの望みは知っていたし、決断を迫るようなことはしたくなかったと答えた。唇を塞がれて、
グレイシーはもう何も考えられなくなった。愛し合った後で、
グレイシーは
モーガンに愛していると告げたが、元の関係に戻るつもりはなかった。しかし、
モーガンは、
グレイシーが自分を変えたと言った。愛している、
グレイシーのいない生活は考えられないと
モーガンは言った。
グレイシーはそのプロポーズにイ
エスと答えた。
寡黙で控えめなグレイシーの行動を、疑惑から読みとろうとする男。示唆するものを見破って批難するやり方ってわかりにくい。ホットじゃないしさ。