250 街角のシンデレラ リン・グレアム

街角のシンデレラ (ハーレクイン・ロマンス (R1834))

街角のシンデレラ (ハーレクイン・ロマンス (R1834))

リオは婚約者の裏切りを知って、結婚を取りやめたが、病弱な母のために妻が必要だった。
ホリーはジェフに誘惑され、彼に全てを捧げた。後日、妊娠がわかったホリーはジェフを追って都会に出たが、彼に拒絶され一人で息子を育てることを決める。しかし、ホリーは住む所を失い、僅かな蓄えさえも盗まれてしまう。乳母車を押して、彷徨うホリーは空腹と疲労のために意識を失った。危うく、ホリーを轢きそうになった車に乗っていたのはリオだった。リオはホリーを病院に連れて行ったが、ホリーはソーシャルワーカーが来ると聞いて病院を抜け出してしまう。リオは素朴なホリーには手助けが必要だと判断して、自身の家に連れて行くことを承諾させた。ホリーは戸惑っていた。この見たこともないようなハンサムでセクシーな男性は、ホリーに住む所を与え、必要なものは何でも買ってくれると言うのだ。ホリーは何とか役に立ちたいと、家の掃除を始めたが、リオは激怒し、気晴らしのためと称してホリーを買い物に連れ出した。リオは幼く見えるホリーに欲望を感じる自分自身に腹を立てていた。しかし、その夜、息子の鳴き声に目覚めたホリーは、同じ様に見に来たリオと対面し性急な欲望をお互いに感じてしまう。二人は抱き合い、欲望を解放させたが、避妊具が破れたことで、ホリーは自分の愚かさを思い知った。翌日、リオはホリーにソーシャルワーカーが来ることを告げた。息子を奪われてしまうと動揺するホリーに、リオは二人が結婚すると言えば、問題はないと言った。茫然としたまま、黙っているうちに、ソーシャルワーカーの女性は納得して帰って行った。ホリーはリオにうまく騙せて良かったと感謝したが、リオは結婚は嘘ではないと言った。都合のいい妻が必要だし、妊娠しているかもしれないからと言われ、ホリーは傷ついたが、既にリオを愛してしまっていたし、彼を求めていることをリオに知られてしまっていた。ホリーは言われるまま、リオと結婚し、ハネムーンの帰りにリオと婚約していたのがトップモデルのクリシーだったことを知った。平常心を失った突然の結婚。リオが理性を取り戻したら・・・、彼は私たちの罠にかかったと思うだろうとホリーは惨めになった。リオに言われてリオの母に会いに行ったホリーは、財産目当てなのかと聞かれ、彼を愛していると答えた。二人が愛し合っているなら問題ないという母の言葉に、ホリーは彼は自分を愛してはいないし、気に入っているだけで、期待はしていないと告げた。行く先々で姿を現すクリシーにホリーは苛立ち、やがて、クリシーにリオを返そうと決心した。ホリーは息子を連れて故郷の両親の元に戻り、これまでの経緯を全て話した。両親はもろ手を挙げて二人を迎えてくれた。二週間後、リオはやっとホリーの居場所を突き止め、迎えにやって来る。ホリーは自分がひどい誤解をしていたことを知り、リオに愛されていることも知った。


結構ホットです。初めてのセックスで妊娠し、結婚の口約束を信じた愚かな娘は里子に出すことを条件に伯母の家で出産したが、子供を見れば考え直してくれるという儚い望みを持って、彼を訪ね、殴られ罵られて残酷な真実を知った。その上、シングルマザーの若い肉体を狙う家主に抵抗したことで、アパートに住めなくなったホリーは、必死で息子を手放すまいと戦うが、世間は冷たかった。いやいや、いくらなんでもこれは幸運過ぎでしょ。デキスギ君が千両箱を担いで来ちゃった感じです。