608 誘惑のパフューム ペニー・ジョーダン

誘惑のパフューム (ハーレクイン・ニローリ・ルールズ)

誘惑のパフューム (ハーレクイン・ニローリ・ルールズ)

  • 作者: ペニージョーダン,Penny Jordan,田村たつ子
  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 新書
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国王は新たに見つかった息子に後を継がせることを決意し、その妻としてナタリアを選んだ。ナタリアは愛する祖国のために、嫁ぐことを承諾する。
経営していたスパを売却するために、ベネチアを訪れたナタリアは、怪我を負った友人の代わりに、予約されていたマッサージの代役を引き受けるが、その客を見た途端、官能の炎に包まれてしまう。理性など打ち消す激しい欲望は、彼の身体にも火をつけて、二人は身体を重ねた。嘲りの言葉に、打ちのめされ、ナタリアは逃げるように部屋を後にするが、直後、ただちに帰国するようにと指示される。
国王は、その翌日、国民の前に、新しく見つかった息子を皇太子として紹介し、彼とナタリアの婚約を発表した。しかし、そこに立っていたのは、前日にナタリアを抱いた男だった。
カディールは、父王が選んだ妻を見て、怒りを感じる。だが、娼婦を罵られても、ナタリアは毅然と立ち向かい、この婚姻は破棄すべきだと言った。
カディールは、それを拒絶し、もし取りやめると言い張るなら、ベネチアの夜のことを暴露すると脅迫した。
二人は結婚し、カディールはナタリアを信用できないと頑なに思っていたが、ナタリアの王妃としての資質にやがて気付いていく。
やがて、ナタリアは妊娠に気付く。彼女を信用できないカディールは、子供を自分の子でないと決めつけ、彼女に最後通牒を突きつけた。夫婦としての未来は閉ざされたかに見えた。
ザーラはカディールに別れの言葉を告げられてはいたが、信じてはいなかった。カディールを追いかけ、王宮に入り込み、カディールから追い返されそうになっても、自分が常軌を逸しているとは気付いていなかった。ザーラは、カディールを取り戻すために、ナタリアを、そのおなかの子ともども、亡きものにすることが自分の使命であると思い込んでいた。
やっと、カディールは、自分がナタリアを愛し、妻と家族を守ることこそ自分の仕事なのだと確信する。彼の愛を得て、ナタリアもまた、初めて会った時、即座に自分の魂の片割れであると感じたことを明らかにした。


即位した時に、初めて会っていれば、何にも問題はなかったのにねっていう話です。