304 妻という名の契約 リズ・フィールディング

妻という名の契約 (ハーレクイン・イマージュ)

妻という名の契約 (ハーレクイン・イマージュ)

ガイは義弟スティーヴンに呼び出され、フランチェスカを見た途端恋に落ちた。しかし、フランチェスカはスティーヴンの子供を身ごもっていた。結婚はしないというスティーヴンの言葉に激怒したガイは彼を殴りつけたが、資金援助を断ることはできなかった。フランチェスカを求める故、ガイは彼らと距離を置き、フランチェスカはスティーヴンの家族から見放されていると感じていた。スティーヴンが闘病の末、癌で亡くなり葬儀に現れたガイはフランチェスカから非難される。ガイは必要ない。そう決心していたフランチェスカだったが、買ったと言われていた屋敷は賃貸であり、結婚していなかったために所得税を支払わなくてはならず、その会社は壊滅状態であることを知った。幼い息子と二人の同居人を抱えて、フランチェスカは途方に暮れる。そして、遺書には遺産として、フランチェスカと息子をガイに残すと書いてあった。スティーヴンはガイを崇拝し、ガイの気持ちをわかっていた。ガイは自分の気持ちやスティーヴンの過ちを隠し、義務感から結婚すると説明する。フランチェスカは会社の在庫を調べ、自分のマーケティング能力を発揮させようとした。フランチェスカはガイに初めて会った時、彼に惹かれていたが、そのことに罪悪感も抱えていた。二人は自分の気持ちを封じ込め、結婚した。荷物を取りに、ガイのフラットに出かけた二人は抑制を失くし、欲望を解き放った。ガイはそのまま仕事に旅立ち、帰って来なかった。ガイは雑誌の記事でフランチェスカが妊娠していることを知り、戻り真実を話す決心を決めた。
ニュースでガイの行方不明を知らされて、フランチェスカは動揺する。
やがて、フランチェスカは全てを理解した。スティーヴンがガイとフランチェスカの火花に気付き、ガイを遠ざけようとしていたことを。フランチェスカはぼろぼろになって帰ってきたガイを抱きしめ、キスで迎えた。


素敵な話でした。