453 愛を恐れる誘惑者 サラ・モーガン
- 作者: サラモーガン,Sarah Morgan,逢坂かおる
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2007/12
- メディア: 新書
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ルスは、キンバリーに触発される自身の感情を恐れていた。母を愛するあまりに、母の亡くなった後、自殺した父のようにはなりたくない。どうせ、金目当ての女だと蔑みながら、ルスは彼女を独占したかった。二週間が過ぎた時、ルスは延長を申し渡すが、キンバリーは拒んだ。これ以上、リオと離れていることはできない。ルスは彼女が行くなら自分も行くと言いだし、イギリスに同行した。家に帰ったキンバリーは、家事をこなし、午後リオを迎えに行った。突然やって来たルスは、リオを見て激怒する。二人は瓜二つだった。キンバリーを責めるルスに、キンバリーは電話も面会も拒絶されたことを思い出させた。翌朝、やって来たルスは、子供のために結婚すべきだと言った。プレイボーイの彼に父親が務まる訳がない。キンバリーは、一カ月子供と親しく過ごし、禁欲することを条件に結婚を考えると答えた。ルスは立派にやり遂げた。唯一欲しかったルスの愛は得られなくても、リオのためにはこれでいいのかもしれない。だが、かかって来た電話はキンバリーを絶望の淵に追いつめる。脅迫はさらなる多額の金の要求だった。そして、学校からは、リオの姿が見えないと知らせが入る。ルスに問い詰められても、口止めを言われたキンバリーは、口を紡ぐだけだった。秘密を持つ女などいらない。しかし、何か気にかかる。ジェイソンは相談されると、ルスに打ち明けろと答えた。リオは誘拐されてはいなかった。そして、電話の履歴から犯人が判明する。ルスはやっとキンバリーを愛していることを打ち明けた。たとえ、キンバリーが愛してくれなくても、結婚はすると。傲慢ながらも、真摯な言葉に、キンバリーもずっと愛し続けていたことを明かす。
冷酷な仮面を砕かれることを恐れるあまり、捨て去ろうとしたものの、抗いきれない男の話。好きな子をいじめるタイプですね。