244 熱い闇 リンダ・ハワード

熱い闇 (MIRA文庫)

熱い闇 (MIRA文庫)

戦闘機開発プロジェクトの責任者ジョーは、新メンバーに加わったキャロラインに興味を引かれ、男性ばかりのメンバーに波風を立てないよう、自分と付き合っているふりをした方がいいと提案した。確かに、責任者のジョーと張り合おうとする男はいないはずだと、キャロラインは納得するが、ジョーに対する自分の気持ちに戸惑ってもいた。素晴らしい経歴を持つキャロラインだったが、男性との交際経験は全くなかった。ジョーは性的なことに関するキャロラインの怯えを感じ取り、焦るなと自分に言い聞かせたが、欲望は強かった。食事の帰り、少しづつキャロラインの身体を目覚めさせたジョーは、週末二人で町に出かけることを彼女に承諾させた。危険な戦闘機の飛行訓練を行うジョーの身体を案じて、キャロラインはジョーを愛してしまったことに気付いた。訓練中、事故が起こり、負傷者が出る。研究チームは原因を見つけたが、翌日また別の問題が持ち上がった。週末、二人はお互いを貪った。週明け、ジョーにキャロラインの不審な行動についての報告があり、ジョーは疑心暗鬼に陥った。キャロラインは自分が入室していない時間に、入室の記録があることに気付いて、同僚のカルを疑ったが、ジョーが自分を信じていないことに傷つき、一人で犯人を捕まえようと決心する。監視の中から忍び出たキャロラインは研究室に向かった。ジョーは暗がりを移動するキャロラインを見つけて後をつけた。研究の妨害をしていたのは、やはりカルだった。キャロラインがカルを罵る声を聞いて、部屋に飛び込んだジョーは何者かに頭部を強打され、気を失った。気がついた時、二人は拘束され後部座席に押し込まれていた。キャロラインは首謀者と見られる男が、ジョーを殺し、カルも殺すつもりでいることを叫んだ。カルは仰天し、車を止めて逃げ出し、男がそれを追った。その隙に縛めを解いた二人は車を乗っ取ったが、銃弾を浴びせかけられ、しばらく走った後、車は停止した。果てしなく続くような砂漠の中を二人は歩きだした。ジョーはキャロラインを失わずに済んだことを感謝していたが、自分を信じなかったジョーをキャロラインは許すつもりがないようだった。この次に男性と深い関係になる時には、もう少し利口になるというキャロラインの言葉に激怒したジョーは、キャロラインは自分のものだと宣言し、彼女を組み敷いた。欲望を放出した後で、ジョーは死が二人を分かつまで、ずっと愛してると言った。二人は無事基地に戻ったが、カルは殺され、もう一人の男は自殺していた。プロジェクトを妨害しようとしていた組織の捜査は続いていたが、二週間後二人は結婚した。


「マッケンジーの山」で出てきたウルフの息子ジョーの話です。とっても、ホットです。最近、リンダにはまっちゃってるの。ウルフとか、ジョーとか私の理想だわ!素敵です。