526 買われた恋 キャサリン・スペンサー

買われた恋 (ハーレクイン・ロマンス)

買われた恋 (ハーレクイン・ロマンス)

アーリーンは会ったこともなかった大叔父から葡萄園を相続した。荒れ果てた葡萄園を再興させることを決意したアーリーンは、たまたま休暇で訪れた土地で、知識を付けようと高名なワイナリーを訪れた。ドメニコはアーリーンに惹かれ、滞在中、実地で学ぶよう勧めた。どんなに魅力的でも、恋などしてはいけない。だが、数日後には別れが待っていると知りつつも、二人は情熱を分かち合い、素晴らしい時間を過ごした。アーリーンはカナダですべきことがある。彼は施しが趣味なのだと聞かされたアーリーンは、予定通りドメニコに別れを告げた。
この虚しい心は、忙しさで埋めよう。アーリーンは葡萄園と共に相続した老人と生活し、樹木の世話をした。カルは頑固な年寄だったが、日が経つにつれ、アーリーンを受け入れ、家族同然の存在となった。しかし、貯金は急速に減り、アーリーンは窮地に立たされる。融資を断られた後で、アーリーンは資金援助の話を聞かされ、幸運を喜んだ。道は険しいが、チャンスは与えられた。カルとささやかな晩餐を楽しんだ後、やって来たのはドメニコだった。彼の姿を見た途端に、親切な資金提供者が誰なのかを悟ったアーリーンは屈辱を感じた。
ドメニコはアーリーンを忘れることなどできなかった。そして、知り合いからアーリーンの窮地を知らされた時、彼女を助けたいと資金援助を持ちかけたのだった。アーリーンはドメニコがわざわざやって来た理由を知りたかった。尋ねられて、ドメニコはアーリーンを愛していることを打ち明けた。永遠に傍にいて欲しいと。二人は結婚を決め、葡萄園の復興にも力を尽くすことを決めた。


天涯孤独で愛された経験もなかった女性が、家族の温かさを知り、素晴らしい男性と恋に落ちる話。