241 欺かれた夜 ダイアナ・ハミルトン

欺かれた夜 (ハーレクイン・ロマンス)

欺かれた夜 (ハーレクイン・ロマンス)

臨時のナニーとして働くソフィーは、雇い主の弟エットーレに出会い恋に落ちた。しかし、雇用期間が終わり、家に帰る前日にエットーレに婚約者がいることを知って、ショックを受ける。その夜、エットーレの婚約者チンツィアがブレスレットの盗難に会ったとソフィーの部屋を訪れ、ソフィーのスーツケースから見つけ出した。はめられたとソフィーは気付いたが、不信感を込めたエットーレの目に何も言うことはできなかった。翌日、泥棒の汚名を負ったまま、ソフィーは自国に戻ったが、ブラックリストに乗せられ、ナニーの仕事ができなくなっていた。しばらくして、妊娠していることに気付いたソフィーは、自分のナニーだったホプキンズの家に身を寄せ、ホプキンズの助けを受けながら、生まれた息子を育て、必死で働いた。突然、ホプキンズが亡くなり、住む所を失くしたソフィーは、幼馴染のティムに助けを求め、当座の住居を得ることができた。しかし、ティムのフラットに向かう途中で、ソフィーはエットーレに再会してしまう。エットーレはソフィーを蔑んでいたが、彼女を車に乗せ送った。翌日、心に引っ掛かりを覚えたエットーレは、ソフィーを訪ね、子供の父親は誰だと問い詰めた。ソフィーは答えなかったが、エットーレは子供に会わせろと脅した。観念したソフィーは、誰も知らないし、エットーレから何かを求めることもないと告げた。エットーレは自分を金づるにしか見なかった女だと、ソフィーを憎んでいたが、いまだに欲していた。子供を取り上げられないために、ソフィーはエットーレの言いなりになることしかできなかった。イタリアに母子を連れ帰ったエットーレは、ソフィーと結婚すると言った。拒絶したソフィーの態度から、エットーレの心に疑いが生まれて行く。ソフィーの弁明を改めて聞いたエットーレはチンツィアを呼び出し、全て彼女が仕組んだ嘘だったことを知った。逆風ばかりの中で一人で頑張ってきたソフィーをエットーレは改めて愛していると感じた。ソフィーの愛を得るためなら懇願もしようと決意して戻ったエットーレの耳に、ソフィーの声が響いた。ソフィーは電話でティムと話していた。エットーレはソフィーが愛しているのはティムなのだと嫉妬にかられた。自分の行為はフェアではなかったと、エットーレはソフィーの意向を聞いた。ソフィーはチンツィアからの電話で二人が婚約を解消し、もっともお似合いの二人を引き裂いたと責められていたため、ロンドンに帰ると答えた。二週間後、エットーレはティムのフラットを訪れた。戸口で出会ったティムは、これ以上ソフィーを苦しめるなと言った。やつれたソフィーにエットーレは胸をしめつけられた。興奮したソフィーはエットーレを愛していると口走ってしまう。エットーレは誤解を全て話さなければと思った。そして、二人は出会った時からずっと愛し合ってきたことを知った。


あんまりホットじゃないです。だけど、最後の方ちょっと泣いちゃったわよ。素敵な話でした。