235 ホテル・インフェルノ リンダ・ハワード

ホテル・インフェルノ―光と闇の覇者〈1〉 (ハーレクイン・スポットライト・プラス)

ホテル・インフェルノ―光と闇の覇者〈1〉 (ハーレクイン・スポットライト・プラス)

16歳で母親に置き去りにされるまで、ローナは虐待されて育った。18で里親から独立して、目立たぬよう暮らしてきた。ローナは数字に強く、それからはカジノを転々と稼ぎながら移動してきた。リオのカジノでブラック・ジャックをしている所を見咎められるまで。経営者の前に連れて来られたローナは、異様な恐怖を感じた。
ダンテは超能力を持つ一族レイントリーの長だった。ダンテはローナが超能力を持っていることに気付いた。しかし、力が明らかにされる前にカジノが火事になり、二人は階下に急いだ。人々を無事に逃がした後、ダンテはローナを連れて、燃え盛るロビーの火を消そうとした。炎の使い手であるダンテは自身の力を解放したが、火は衰えず、シールドが弱まるのを感じた。ダンテはローナを抱きしめ、彼女の力を自身に注ぎ込んだ。消火班が到着し、助け出された二人は無傷だった。ローナは紛れて逃げ出すつもりでいたが、どうしてもダンテから離れることができず、彼にマインドコントロールされていることに気付いた。ダンテはローナを家に連れ帰り、宿敵アンサラ一族の証を見つけるため服を引き裂いた。ローナは怒りに燃えたが、なす術はなかった。ダンテはローナが力を制御できないことを危惧して、操る練習をすべきだと言った。高速を走りながら、心を守る術を説いていたダンテはローナが蒼白なのに気付いて車を止めた。また、走り出した二人はチンピラの諍いに巻き込まれ銃撃を避けるため、中央分離帯に乗り上げた。ローナはダンテが身を呈して、自分を守ってくれたことに気付いた。再度、冷気を感じたローナは強いエネルギーを持つ男の存在をダンテに知らせた。
ダンテはローナが欲しかったが、ローナはマインドコントロールされたままでは嫌だった。対等な立場でいたいというローナの言葉に、ダンテはローナのマインドコントロールを解いた。ローナは自分の意思で留まったが、ダンテは彼女がいなくなることを恐れた。ダンテはローナを愛していることに気付きプロポーズした。ローナが承諾した時、また冷気が襲ってくる。ダンテを突き飛ばした瞬間、銃弾が襲いかかった。ダンテはアンサラ一族が、また戦いを挑んできたことに気付き、銃撃者を始末したが、死ぬ間際、その男が漏らした言葉に衝撃を受けた。一族の安息の地が襲われようとしていることに気付いたダンテは弟に電話し、急いで向かうように言った。ローナを危険から遠ざけようと、一人で赴いたダンテの後を、ローナは追って行く。


あんまりホットじゃないです。第二話は弟ギデオンの話。第三話は妹マーシーの話です。ギデオンは電気を操り、マーシーは透視能力を持っていた。マーシーはアンサラ一族の長ユダの娘を身ごもり、安息の地で娘イヴと暮らしていた。この攻防はどうなるんでしょうね?