515 一夜のあとは・・・ ジュリー・コーエン

一夜のあとは… (ハーレクイン・アフロディーテ)

一夜のあとは… (ハーレクイン・アフロディーテ)

父は浮気をして母を傷つけ、やがて他の女性と結婚するために出て行った。しかし、その後父は二度の結婚に失敗し、ジョアンナは父と似ている自分は永久的な絆を持つことは無理だと理解する。ジョアンナは楽しむことは、大好きだった。だが、恋人が夏休みのエーゲ海のバカンスに出かける前に、指輪を持ちだした時、失敗に気付く。恋愛や結婚に興味がないことは、言ってあった筈だった。翌朝、憂鬱な気分で目覚めたジョアンナは、この夏休みはどこにも出かけずに、知識を高めることに集中しようと決意し美術館に行くことにした。だが、ジョアンナは一人の男性に惹かれてしまう。
ブルーノは、ジョアンナの視線に気づいて怖気づく。しかし、臆病な自分を笑い、忘れかけていた情熱を目覚めさせた女性と楽しい時間を過ごすことを決める。美術館の掃除用具室で、ブルーノは彼女を抱いた。双子の弟レオが亡くなって以来、初めてブルーノは生きている実感を感じた。ジョアンナは熱いセックスだけが望みだと言った。そして、ブルーノはそれを受け入れた。しかし、ブルーノは彼女に魅了されてしまった自分に気付いて、一夜だけと決め、翌朝別れを告げた。
避妊に失敗して、妊娠に気付いたジョアンナは、連絡をよこさなかったブルーノに腹を立ててはいたが、知らせなくてはいけないと電話する。ブルーノは妊娠したことを聞くと結婚すべきだと言った。一晩考えたジョアンナは、子供のためにブルーノと結婚することを承諾する。ブルーノはジョアンナを愛していたが、口にすればジョアンナが逃げて行くことはわかっていた。弟レオの死を乗り越えた時、ブルーノは危険を冒す決意をし、ジョアンナに愛していると告げた。混乱したジョアンナは、結婚式で祭壇に立つブルーノを見て、自分も彼を愛していることに気付く。愛しているから、いずれ彼を傷つけることが怖い。逃げ出したジョアンナをブルーノは追い、彼女の疑念を晴らした。


偽装だと思っていた結婚は、愛に基づいたものだったという話です。