181 終わりにできない関係 ケイト・ウォーカー

終わりにできない関係 (ハーレクイン・ロマンス)

終わりにできない関係 (ハーレクイン・ロマンス)

愛されることはないと別れを告げたアリスは故郷に帰った後で妊娠に気付いた。彼に知らせない訳にはいかないと、手紙を送ったアリスだったがドメニコは電話ではなく彼女を訪ねてきた。二人を捕える魔法は健在で、顔を合わせた数分後にはベッドにたどり着いていた。勝ち誇ったようなドメニコの言葉に打ちのめされ、打ち明けることもできずアリスは帰って欲しいと言っていた。しかし、ドメニコの目の前に産科の予約表が落ち、最悪なタイミングで知られてしまった。結婚など有り得ないと言っていたドメニコは結婚するしかないと宣言したが、アリスは落胆した。子供のためだけに結婚などして欲しくない。ドメニコは結婚しないなら親権を奪うと脅した。全ての手配はドメニコが行った。結婚式の前日、アリスは異常な腹痛に目覚め、流産してしまう。退院したアリスを待っていたものは全てが取りはらわれた屋敷だった。部屋に用意されていたウェディングドレスも消えていた。アリスは子供がいなくなった以上結婚することもないのだと知った。婚約指輪をドメニコに投げつけ荷造りすると言って脇をすり抜けようとしたアリスをドメニコは止めた。自分を欲しがっているという歓喜にアリスは震えた。愛を交わし満ち足りた二人に割り込むように携帯電話が鳴りだした。ドメニコはすぐ戻ると言って階下に降りていったが、アリスはまたドメニコに操られてしまったと屈辱を感じていた。階段を駆け降りたアリスは携帯を取り上げ通話口に向かって「自分の婚約者に近づくな」と電話を切り投げた。嫉妬するアリスをドメニコは微笑んで見ていた。ドメニコは電話の相手は愛人などではなく私立探偵だと教えた。生まれたばかりの彼を捨てた両親を探していたのだと。ドメニコはアリスにプロポーズするために自分の両親を探し、問題がないことを確かめたかったのだった。誤解は解け二人は愛を確信した。


ぼちぼちホット。言葉は大事です。