518 見知らぬ結婚相手 ケイト・ウォーカー

見知らぬ結婚相手 (ハーレクイン・ロマンス)

見知らぬ結婚相手 (ハーレクイン・ロマンス)

イードとアンバーはラスベガスで出会い、翌日結婚した。だが、翌日、出かけたグイードを捜して、ロビーに下りたアンバーは彼の話を聞いてしまう。これは本当の結婚ではない。彼女を手に入れるにはこの方法しかなかった。結婚などするつもりはなかった。
イードに愛されていた訳ではなかったことに、アンバーは打ちのめされた。アンバーは荷物をまとめ、彼の人生から立ち去った。
一年後、アンバーはレイフと結婚しようとしていた。愛している訳ではない。でも、レイフはアンバーを愛していると言ってくれた。しかし、その結婚に異議が申し立てられる。彼女は既に結婚していると。アンバーは、グイードが言った、本当の結婚ではないという言葉を信じ込んでいた。だが、グイードが差し出した証明書は、結婚が成立していることを示していた。罵りの言葉を残して、周囲から人が居なくなった時、うずくまるアンバーの傍にいるのはグイードだけだった。グイードは記者たちの攻撃をかわし、アンバーを連れ出す。飛行場に着いた時、初めてアンバーはグイードが自分が知っていたと思っていた男ではないことに気付いた。出会った時、彼はしがない写真家を装っていたが、実は裕福な実業家だったのだ。
アンバーはずっとグイードを愛し続けていた。もし、彼が自分を追いかけて来てくれたのなら、可能性に賭けよう。しかし、一番の目的はレイフに復讐するためだったと聞いて、さらに落胆する。自分は必要ないのだ。出て行くというアンバーに、グイードは離婚申請書を差し出した。それに必要な証拠が欲しければ揃えると言って。アンバーは、書類に出せるように、浮気をしてくれるかと聞いたが、グイードはそれだけはできないと答えた。愛する女性を裏切ることはできないと。アンバーは自分の恐れのせいで無駄な時間を過ごして来たことを知った。彼は盛大な式こそ、本物だと思い、ラスベガスの簡素な式に満足できなかっただけだったのだ。二人は、やっと愛し合っていることを、分かりあえた。


本当の思いを言うことは、相手に武器を与えてしまうこと。疑心暗鬼に囚われ、幸せを逃すところを、何とか軌道修正したって感じ。似たような話、読んだ気がするなぁ・・・。