176 愛に代えても スーザン・マッカーシー

愛に代えても (ハーレクイン・ロマンス (R1694))

愛に代えても (ハーレクイン・ロマンス (R1694))

寄宿学校の親友サスキアの婚約パーティーに出かけたマディはその婚約者レオを見た時衝撃を受けた。強く惹かれるものを感じたマディは罪悪感を覚える。レオの従弟のジェレミーは快活な明るさでマディの居心地悪さを解消してくれ、強引に言い寄ってきた。戸惑うマディだったが、12歳の時家族を火事で失ったマディは自分の居場所を作りたいという誘惑に負け、彼を愛そうと決心した。結婚式でレオはマディを嘲った。財産目当てだと誰もが思っていることを知っていたマディはこの結婚を成功させようと心に誓った。ほどなくマディは妊娠し、ジェレミーが浮気していることを知った。相手はサスキアだった。サスキアとレオはマディとジェレミーの結婚の後婚約を解消していた。家庭に縛られたくないというジェレミーの言葉にマディは別居を決め、援助なしに一人で息子を育てた。仕事が軌道に乗り始めた頃ジェレミーの訃報が届いた。マディは息子のために家族の歴史が残る古い屋敷を存続させようと決めていたが、屋敷は荒れ果て維持することはとても難しかった。仕事の場を屋敷に移し、自分の力だけで何とかしようと努力したマディだったが、何かに邪魔され打つ手がなくなってしまう。レオはマディの身体と引き換えに金銭的な問題を引き受けると提案した。屈辱に燃えながらもマディは息子に屋敷を残すためにはそれしか手段がないことを知った。しかし、レオに触れられた時、マディはレオを愛していたことに気付く。条件は求められた時はいつでも身体を差しだすというものだったが、ハネムーンに向かう飛行機の洗面所で手荒に抱かれ、それに応えてしまった時マディの儚い望みは打ち砕かれた。魂の抜けた人形を抱く気はないとレオは寝室を別にし、ハネムーンを切り上げ自宅に戻った。二人が食事をしようとした時報知機が鳴り響いた。朝食室に燃え広がる炎をマディは必死に消そうとするがレオに連れ出されてしまう。涙を流し自分と同じように息子も家族の歴史が失われてしまうというマディの言葉にレオは彼女の真実を知った。駆けつけてきたサスキアの漏らした言葉から、レオはサスキアが自分に吹き込んだマディの話が嘘で、サスキアとジェレミーが密通していたことを知った。サスキアはマディがレオを奪ったから浮気してやったと叫び出て行った。レオは初めてマディに会ったとき一目惚れしたと言った。しかし、サスキアと婚約した時だったため、躊躇している間にジェレミーが浚っていってしまったのだ。二人はお互いに一目惚れだったことを告白し合い、愛を確かめ合った。


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