401 結婚の過ち ジェイン・ポーター

結婚の過ち (ハーレクイン・ロマンス)

結婚の過ち (ハーレクイン・ロマンス)

情熱にかられて、一夜を共にした後、ベイトンは妊娠し二人は結婚する。ベイトンはマルコを愛していたが、彼を罠にかけたと言われることに傷つき、離婚を決める。イタリアを離れ、自国に戻ったベイトンはデザイナーとして成功するが、母の死後、癌と診断される。自分が死んだら、双子には父親しかいない。プライドを捨て、ベイトンはマルコに子供たちを託そうと決心する。
マルコはベイトンと知り合う前から、マリリーナと結婚するつもりでいた。短い結婚が破綻した後、マリリーナとの関係を修復し、婚約をした今、元妻は歓迎されぬものだった。ベイトンは、彼の統率された生活を乱す。苛立ちを感じながらも、マルコは娘たちを愛していた。家に三人を連れ帰ったマルコは、間違いに気付いた。ベイトンに心をかき乱されてしまう。怒りにかられて、出て行くように告げたマルコに、ベイトンは自分は癌だと告げ、子供を置いて出て行くと答えた。マルコは思案し、ベイトンの依頼を承諾するが、話を聞いたマリリーナは妻になる前に母親になるのは嫌だと言った。休みの日に子供を見るのは構わないが、それ以上は無理だと。やがて、マルコはマリリーナを愛していた訳ではなかったことに気付いた。出会った時から、ベイトンを愛していたのだと。嫉妬にかられたマリリーナは、ベイトンに来た電話を取り、誤診であったことを聞いたが、誰にも話さずに時期を待った。そして、ハネムーンを過ごす二人の部屋にその診断書を届ける。診断書を見たマルコは、ベイトンが自分を騙したと誤解して、ベイトンを置き去りにしてしまう。誤診であったことは喜ばしかったが、マルコの信頼を得られないことは辛かった。ベイトンはマリリーナを訪ね、責めることはせず、力を貸して欲しいと言った。マリリーナは、動揺するベイトンに、醜い感情を持ち続けることができなかった。深夜喫茶にマルコを呼び出したマリリーナは、自分がしたことを明かし、マルコは自分の過ちを知った。謝罪しても、許してもらえないかもしれない。マルコはベイトンの帰りを待った。やっと帰って来たベイトンは、いたい場所はここしかなかったと言った。そして、マルコを許すと。マルコは彼女が戻って来たことを、感謝し、二人は癌が誤診であったことに祝杯をあげた。


自分の敷いたレールから外れてしまったことに、腹を立て、自分の感情を無視しようとするが、抵抗できない。自分に嫌悪し、怒りを純潔を捧げてくれた女性に向けた。ちょっと、理不尽な話ですよね。