109 偽りの彼方に ダイアナ・ハミルトン

偽りの彼方に (ハーレクイン・ロマンス)

偽りの彼方に (ハーレクイン・ロマンス)

不和から疎遠になった家族とつながりを回復するため、キャットは祖父から祖父の兄の孫との結婚を持ちかけられる。拒否したキャットは祖父に相続人から外すと脅迫されて驚愕した。祖父は自分より家族を選んだのだとキャットは傷ついた。数時間後やって来たアルドに一目惚れしてしまったキャットは、それでも拒絶しようとしていた。キャットの工房でアルドはキャットが自分の妻としての条件を備えていると話し、キャットを誘惑した。アルドの魅力に抗えずキャットはアルドを受け入れた。すでにアルドを愛するようになったキャットは恋したこともないし、愛の存在など信じないというアルドに自分を愛させてみせると思っていた。二人は結婚し、ほどなく妊娠が判明する。妊娠がわかった途端にアルドは寝室を別にし彼女によそよそしい態度を取るようになった。アルドの秘書から、自分はアルドの愛人だと言われたこともあり動揺するキャットは流産してしまう。療養のためと、アルドはキャットを離れた別邸に移し会いに来ることもなかった。数か月後、秘書と共に突然現れたアルドは当然のようにキャットの寝室にやってきた。後継ぎを作るために利用されていると感じたキャットはアルドを部屋から追い出したが、決着をつけようと決心してアルドの眠る部屋を訪ねる。部屋の戸口で秘書と鉢合わせしたキャットは動かぬ証拠を見つけてしまったと離婚を決意した。朝になって離婚を切り出したキャットにアルドはキャットを手放す気はないと告げる。祖父が倒れたと電話が入り二人は休戦することにしたが、キャットの決意は揺るがなかった。祖父の容態が心配ないものであったことがわかり安堵したキャットはアルドに秘書について見聞きしたことを話した。激怒したアルドは立ち去りキャットは祖父の療養の手助けをしながら、ある日妊娠に気付く。数か月後、離婚の手続きのためアルドが来ることになりキャットは動揺する。祖父に打ち明けられぬまま、アルドが来てしまいキャットは焦るが、二人きりになった時妊娠に気付いたアルドはどうしても離婚するなら子供を奪うと脅した。祖父の持つアルドの会社の株のために結婚したと思っていたキャットだったが、祖父から最初にアルドに会った時既に彼に寄贈していたことを聞かされ理由がわからなくなりアルドに尋ねることにした。アルドはキャットを初めて見た時激しい欲望に駆られ彼女を手に入れたことを告白する。結婚式の日彼女を愛していることを自覚した彼は自分のプライドのために自身の気持ちにキャットが気付くことを恐れていたのだった。アルドの愛を確信したキャットは自分も彼に一目惚れしたことを告白し、彼を疑ったことを悔いた。


結構テンポ良く読めますけど、顛末が読まなくてもわかっちゃうのはどうなんだろ?意外性のない話でした。あんまりホットなトコはありません。