383 うしろ姿の花嫁 テレサ・サウスウィック

うしろ姿の花嫁 (ハーレクイン・イマージュ)

うしろ姿の花嫁 (ハーレクイン・イマージュ)

ジェニーヴァとマイケルは出会ってすぐ惹かれ合い、情熱を分かち合ったが、ジェニーヴァが妊娠したことで結婚を決める。しかし、直後流産したジェニーヴァは結婚に疑問を持つようになる。ジェニーヴァの両親は情熱に駆られて結婚したものの、争いが絶えず、離婚した後ジェニーヴァは取り残された。情熱はいつか醒める。ジェニーヴァはマイケルと憎み合いたくなかった。悩んだあげく、ジェニーヴァは結婚式当日、招待客の前でこの結婚はすべきでないと告げて彼の前から去った。
一年後、マイケルはジェニーヴァの務めるホテルを買収し、ボスになった。ジェニーヴァは仕事を失いたくはなかったが、首を覚悟していた。しかし、マイケルは事業を成功させるためには、自分の醜聞をも利用すると言い、ジェニーヴァをイベントプランナーとして使うことを躊躇していなかった。計算外だったのは、二人の間に今だ存在する火花だった。マイケルはジェニーヴァに怒りを持ち続けようとしたが、知らなかった事実が露わになるにつれ、ジェニーヴァの心の痛みを理解するようになった。ジェニーヴァはマイケルの欲望が自分に向けられていることを恐れ、抵抗したが、無駄だった。イベントは成功し、二人は心が通い合うのを感じた。しかし、その成功はジェニーヴァの腕を際立たせ、新たなチャンスを産む。マイケルは引き留めなかった。ジェニーヴァはアトランティックシティに旅立って行った。
マイケルは成功を手にしていたが、虚しかった。やっと、マイケルは本心を語り、欲しいものを手に入れる行動に出た。そして、ジェニーヴァを追いかけ、連れ戻しに行く。ジェニーヴァはそんな愛があれば、結婚してもうまくいくと確信でき、彼の胸に飛び込んだ。


望みは同じなのに、すれ違う心。感情に流されることは、正しいことではないのか?結構深遠な話で、ちょっとセンチメンタルです。