85 バラのしずく ペギー・ウェッブ

バラのしずく (ハーレクイン文庫 (B-508))

バラのしずく (ハーレクイン文庫 (B-508))

結婚しようとしていた相手に逃げられ、ベリンダはこれまでの生活を一新させようと考えた。根を下ろす土地を探しながらスーツケース一つ持ってチュープロにたどり着く。バスを降り町を目指すベリンダは庭先でレモネードを売る家族に目をとめる。リープは幼い子供たちの遊びに付き合って客を勤めていたが、最後の一杯を見知らぬ女性が買い求めるのを見ながら彼女に興味を覚える。子供たちが彼女を心配することで、ホテルまで送ろうと申し出るが、彼女があまり持ち合わせがないことを見てとり自身の家に泊まるよう勧めた。何人ものナニーで失敗していたリープはベリンダが子供の扱いに慣れていることで、自分が留守の間ナニーを勤めてくれるよう依頼する。出張の間中電話して彼女の声を楽しみにしていた彼は彼女を手放したくない想いに駆られ臨時ではなくナニーとして雇うことにした。磨けば光るものがあるものを感じた彼はベリンダに教育を施すことを決め、観劇や食事に連れ出した。やがて、他の男性から誘いを受けるようになり嫉妬を感じた彼は彼女を去らせないために書類だけの結婚を提案する。リープを愛するようになっていたベリンダは愛されていなくても彼と共にいたいという欲求に負け承諾する。ベリンダを求める気持ちを抑え込もうと努力するリープだったが、本物の結婚にしたいというベリンダの誘惑に理性を失い、欲望に駆られ奪ってしまう。愛ではなくただの欲望だったと気付いたベリンダは打ちのめされ、これ以上彼と一緒にはいられないと決めた。欲望を吐き出した後で涙を流すベリンダを見てリープは自責の念にかられる。庭に出て冷静になったリープはベリンダが初めてであったことに気付き彼女を愛していたことに気付く。一晩かけてベリンダへの求愛計画を練ったリープは家政婦と子供たちを祖父母の元にやり、出て行こうとしていたベリンダに二週間の猶予が欲しいと告げる。彼を拒絶できないベリンダはすぐ出て行くことはできなかった。遠ざかっていくベリンダの心を射止めるためリープはポーチに真っ赤なゼラニウムの鉢を並べ大きな揺り椅子を置いて彼女に愛を告白する。ベリンダは夢見ていた自分の家が実現し幸せに包まれる。


RADの「ふたりごと」を聞きながら書いてます。やっぱRADはいいねぇ・・・。私もバラの香りは大好き。リネンウォーターもボディシャンプーもみんなバラだもん。でも、香水は桜の香りが好きなんだよなー・・・。えっとー、あんまりホットじゃないです。