560 禁じられた恋人 ミランダ・リー

禁じられた恋人 (ハーレクイン・ロマンス)

禁じられた恋人 (ハーレクイン・ロマンス)

幼い頃に母は家を出て行き、父親は酒と暴力に溺れニックに盗みを覚えさせる。13歳で家を追い出されたニックは施設に送られるが、彼はそこから逃げ出し路上生活者となった。そして18歳の時、逮捕されたニックはレイと出会う。レイはニックを運転手に雇い、チャンスを与えた。
ニックが家に来た時、サラは8歳だった。何不自由のない生活はしていたが、サラは孤独だった。憧れの目をして、纏いつくサラにニックはいつも優しかった。しかし、サラが16歳になった時、ニックはサラを避け始める。少女から女性に変わったサラにニックは戸惑った。サラが欲しい。だが、自分は彼女に相応しくない。サラは冷たくなったニックに当惑し、彼に女性として見て欲しいと切望したが、成功して富を手にしたニックは軽薄なプレイボーイとなった。
レイは自力で成功を掴んだニックを誇りに思い、死期を悟った時、彼に遺言執行人を頼んだ。そして、サラが25歳になるまでの間、彼女の後見人となることも願い出る。サラへの欲望に悩まされるニックは、レイに対する恩義から断ることができなかった。それでも、楽観していたニックは、レイが急死した時、動揺する。これからは、サラを保護する立場になったのだ。
ニックはサラが連れて来るボーイフレンドの誰もが気に入らなかった。その上、ニックと比べるとどの男性も、サラには色あせて見えた。
サラが24歳の暮れ、ニックの恋人への嫉妬から激太りになった身体をシェイプアップして、彼女は賭けに出る。サラはクリスマスに恋人を同伴すると連絡して、ゲイの友人を利用してニックの気を引こうとした。
激しい嫉妬に、ニックは自身の欲望に屈し、サラと情事を持つことを決める。ニックから、彼女が16歳の時から欲望を感じていたことを知らされ、サラは喜ぶが、彼はこれはただの情事だと告げる。彼女が欲しがっているものは与えられない。ろくでなしの自分には権利などない。だが、一度彼女を味わってしまうと、ニックは全てを欲しがるようになってしまう。
サラは僅かな希望にすがって、彼の欲望を受け止めたが、やがて、彼を愛することは無意味だと悟る。喪失感で眠れないサラはプールで疲れ果てるまで泳ぎ、上がろうとした時、彼女を暴風が襲い、海側の溝に落ちる。サラの悲鳴を聞いてニックは恐怖に震えた。彼女を失いそうになって初めて、ニックはサラを愛していると気付く。でも、彼女の幸せのためには、手放すべきなのか。死にかけたサラはニック意外に大事なものはないと確信していた。サラは彼に捨てられるまでこの関係を続けたいと告げる。愛しているからと。涙を流すサラに、ニックも愛を告げ、結婚して子供を持ちたいと話し、二人は固く抱き合った。


純真無垢な天使に、犯罪者の自分は相応しくない。恩人の娘に対する熱い想いを、彼は封じようと努力するが、彼女も自分を求めていることを知ってしまうと、もう歯止めが利かなくなった。教訓として自分を与えるだけだと、言い訳をしつつ、彼は彼女にのめり込んで行く。結構ホットです。
それにしても、彼女を怖気づかせるために、いきなりフェラ要求ってどうよ?