イ
ジーは幼い頃から、出来の良い兄と比較されて育ち、家族から批難され続けていた。両親は外科医となった兄の近くに居を構えることを決め、父が引退を決めた弁護士事務所にイ
ジーの仕事を世話したが、イ
ジーは同僚のハンサムな男に利用されて傷つき、退職する。イ
ジーはナニーの仕事を見つけて、イタリアに渡るが子供たちの父親のセクハラが原因で家から追い出されてしまう。お金も住む所も仕事もない。途方に暮れるイ
ジーはみすぼらしい老人が倒れるのを見て、彼の世話を買って出てしまう。ミゲルは一人で小さな小屋に住み、家には食べるものが何もなかった。イ
ジーはミゲルが差し出す僅かな生活費と自分の給金で、遣り繰りしながらミゲルの健康を気遣った。カーヨは伯父がまともな家政婦を雇ったことを喜んでいたが、会食で会った銀行家から、その家政婦が銀行家を誘惑しようとして解雇された話を聞いて激怒する。優しい伯父が強欲な女に騙されるのを阻止しなければ。彼女を追い出そうと叔父の家に向かったカーヨはミゲルに献身的に尽くすイ
ジーの態度に疑いの目を向けたが、計画を変更することを決めた。二人を自分の城に連れて行くと告げるとミゲルは断ろうとしたが、イ
ジーはそこでミゲルがしっかり世話してもらえるなら行くべきだと言った。イ
ジーは居候などする気はなかったが、イ
ジーと一緒でなければ行かないと言うミゲルの言葉に折れた。カーヨはイ
ジーを強欲でふしだらだと信じていたが、彼女に欲望を感じてしまう。イ
ジーと過ごすうちに、イ
ジーの真価がわかってきたカーヨは、銀行家に電話をかけ真実を聞き出した。イ
ジーはカーヨの危険なほどの魅力から逃れようとイタリアを離れると告げたが、カーヨに引き留められてしまう。惹かれ合う二人はその気持ちを押し止めようとしたが、イ
ジーの兄がイ
ジーを連れ帰るために現れ、イ
ジーを罵倒したことから変化が生じる。不当な扱いを受けるイ
ジーを見て、カーヨは彼女に相応しいものはこれしかないと、彼女にプロポーズした。イ
ジーはカーヨに身も心も捧げた。しかし、カーヨは彼女に愛を告白することを躊躇い、公表はイ
ジーの家族に報告してからにすると告げた。イ
ジーは不満を感じながらも待ったが、数日後カーヨが叔父に話す結婚制度への批判を聞いてショックを受ける。彼は私を騙したのだ。傷ついたイ
ジーは荷物をまとめ、使用人の一人に送ってくれるように頼んだ。逃げ出したイ
ジーは道半ばでカーヨに捕まった。カーヨはイ
ジーの行動の理由を問い詰め、誤解を解いた。イ
ジーがいなければ自分は幸せになれない。カーヨの愛の言葉を聞いて、イ
ジーの疑いは晴れ、彼を信じることができた。初めてイ
ジーは家族から誇らしげな態度をとってもらうことに成功した。
子供の自信て、親の不用意な対応で微妙な変化をするのよね。褒めることも大事なんだけど、野放図なのも困るし、難しいねぇ。