456 許されぬ花嫁 アマンダ・ブラウニング

許されぬ花嫁 (ハーレクイン・ロマンス)

許されぬ花嫁 (ハーレクイン・ロマンス)

ソフィは大学時代ゲーリーと知り合う。素敵な人に見えたゲーリーの性格に気付いて、交際を止めた後、ソフィは彼のストーカー行為に悩まされることとなる。消えては現れるゲーリーに怯えて、ソフィは男性不信に陥った。だが、時間はソフィを癒し、ルーカスに出会ったソフィは恋に落ちる。短期間に燃え上がった恋は、結婚へと続き、ソフィは幸せだった。ハネムーンから帰った二人は、出来上がったばかりの結婚式のアルバムを開き、ソフィは集合写真の中に、ゲーリーの顔を見つける。こんな男にこの幸せを壊させたりしない。ところが、封筒が送りつけられ、ルーカスが女性を伴っている写真を見ると、ソフィは平静ではいられなくなった。彼に電話しよう。だが、ホテルの彼の部屋で電話に出た女性は、彼は眠っていると答えた。茫然としたソフィはルーカスの裏切りを信じない訳にはいかなかった。もう、ここには居られない。逃げ出したソフィは、名前を変えルーカスに見つからないように注意した。やがて、妊娠がわかり、罪悪感を感じたものの、危険を冒すことはできず、一人で産み育てる決意を固める。6年後、パーティでソフィはルーカスと再会する。彼を追い返すために、嘘を重ねたソフィだったが、隠そうとしていた息子をルーカスに見られてしまい、ルーカスはすぐ自分の息子だと気付く。息子を取り上げられないためには、何でもする。トムはソフィの命だった。ルーカスは、夫を亡くして落胆している曾祖母を元気付けるために、トムを彼女に会わせると言った。そして、息子と曾祖母の為に、愛し合っている夫婦を装うことを、ソフィに強要する。ルーカスを愛している演技など必要なかった。ソフィはずっとルーカスを愛し続けていた。でも、彼を信じることはできない。そして、黙って逃げ出したことで、彼の愛も消えてしまった。ソフィは空港に到着した時、写真を撮られていたことに気付かなかった。そして、その写真を見たゲーリーはまたソフィの前に姿を現した。ソフィを一番愛しているのは自分で、ソフィは自分のものだと言うゲーリーに、激怒したソフィは痛烈に拒絶した。私は夫のもので、自分たちは愛し合っている。数日後、外出から帰ったソフィは不審な話を聞いた。見知らぬ男が、崖から落ちた犬を救出してくれと頼みに来たと言う。ゲーリーだと、ソフィはすぐに気付いた。即座にルーカスを追いかけたソフィは、崖から降りようとしていたルーカスを止め、ゲーリーの正体を明かした。企みを阻止されると、ゲーリーは怒りを露わにし、自分のものにならないのなら、誰のものにもさせないと言って、ソフィを道連れに崖から身を投げようとした。ルーカスは必死で、ソフィを掴み、ゲーリーは一人で崖から落ちていった。写真を送りつけたのはゲーリーだった。やっと、ルーカスは真実を知ることができた。そして、ホテルで電話に出たのは、いとこの妻で、結婚のお祝いに訪ねて来てくれたために、寝室を彼ら夫婦に使ってもらって自分はソファで寝ていたのだと説明した。誤解は解け、二人は愛と信頼を取り戻した。



ストーカーってどういう精神状態してるのか、わからない。人の話を聞かない人間て結構多いけど、ほんと困りもの。普通は、自尊心が働いて、拒絶を聞くのを避けるものだもんね。それを、聞かない、信じないって一種の才能かも。他のことに使えばいいのにね。でも、そんな理屈は通用しないんだよねー。