432 祝福のシャンパン ダイアナ・パーマー

祝福のシャンパン―テキサスの恋〈2〉 (ハーレクインSP文庫)

祝福のシャンパン―テキサスの恋〈2〉 (ハーレクインSP文庫)

シェルビーはジャスティンに求婚され承諾する。しかし、シェルビーの父は彼女を裕福な家に嫁がせるつもりだった。彼は、ジャスティンを破産させると娘を脅迫して、ジャスティンには裕福な牧場主トムとシェルビーが肉体関係を持っていると告白した。婚約した時にシェルビーに拒絶されたジャスティンは打ちのめされた。シェルビーは、ただジャスティンの激しい欲望が怖かっただけだったのに。シェルビーの父親は、抜け目なくシェルビーを悪者に仕立て上げ、自分は善意の印として、ジャスティンの仕事に融資したために、彼の作り上げた嘘をジャスティンは信じ込んだ。6年後、シェルビーの父が亡くなり、家は破産した。豪邸も調度品も全て競売にかけられ、シェルビーには住む所さえなくなった。ジャスティンはシェルビーを見捨てることができなかった。事業が成功して、裕福になったジャスティンには、シェルビーに今までの生活を与えることができた。結婚を口にしたジャスティンに、シェルビーは戸惑う。たとえ復讐のためであっても、それはシェルビーが望んでいたことだった。二人は結婚するが、溝は埋まらなかった。相変わらず、シェルビーはジャスティンの欲望に怯えを見せる。ジャスティンはシェルビーが未経験であることを信じようとしなかった。しかし、些細な事実を繋ぎ合わせて、やっとジャスティンは真実を知り、二人は夫婦となった。やがて、シェルビーは妊娠に気付く。事務所にシェルビーを迎えに行ったジャスティンは窓に移る抱き合う男女のシルエットをシェルビーだと勘違いして、シェルビーに冷たく接してしまう。彼が自分を信頼する日は来ないのだ。落胆したシェルビーは家を出て行った。事あるごとにシェルビーを責め、傷つけてきたことをジャスティンは悔いていた。自分では彼女を幸せにできない。絶望と喪失感で茫然とするジャスティンを、弟カルフーンは空港に運び、二人にチャンスを与えた。ジャスティンは隠し続けていたシェルビーへの愛を告白し、彼女を連れ戻した。


狡猾な嘘で、引き裂かれた愛。それでも、二人はお互いを忘れることなどできなかった。ロマンチックですねー!