406 償いの結婚式 リン・グレアム
- 作者: リングレアム,Lynne Graham,三好陽子
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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母からは、自分を裏切った男の子供だと疎まれて育ち、祖父からは母の人生を壊したと責められ、父も義理の兄弟も亡くなった今、ブレイスは孤独だった。映画スター並の容姿を持ち、裕福なプレイボーイとしてタブロイドを賑せてはいたが、ロージーはその彼の心に楔を打ち込んだ。クリッシーはブレイスが彼女の嘘を信じたことに驚いた。そして、ブレイスは二人を手に入れるために、クリッシーと結婚すると宣言する。クリッシーは時間稼ぎをして、エレインがブレイスを諦め、夫の元に戻ることを望んだが、ブレイスは彼女に時間を与えなかった。真実を話すしかない。決意したクリッシーだったが、話す機会は結婚式当日までなかった。だが、それを暴露したのはエレインだった。エレインはロージーの出生証明書をブレイスに見せ、結婚式は中止だと告げる。しかし、ブレイスは決然と強行し、クリッシーを妻とした。クリッシーは、ブレイスを傷つけたことを後悔し、謝罪したが、ブレイスは聞こうとしなかった。ブレイスはクリッシーの弱点を知り尽くしていた。軽蔑、嘲り、非難を受けてクリッシーは自身の崩壊を予感する。こんな生活は続けられない。
ブレイスはクリッシーを傷つけながら、自分も傷ついていた。彼女を許したい。ブレイスはエレインに会いに行き、彼女が妊娠していることを知った。エレインはブレイスを取り戻せると固く信じていたが、ブレイスは全く可能性のないことを説いた。家に戻ったブレイスはクリッシーを愛していることを、クリッシーにわからせ、クリッシーもまた、彼を愛していると告げ和解する。
落ちこぼれの末っ子として育った優しい娘が、素敵な男性を射止める話。弱弱しく見えても、芯は強いのね。