120 残り香の誘惑 ペニー・ジョーダン

残り香の誘惑 (ハーレクイン・ロマンス)

残り香の誘惑 (ハーレクイン・ロマンス)

曾祖父が創設した老舗香水メーカー、フランシーヌの調香師として働くサティは祖母から香水ミュールの調合法を受け継いだ。祖母が亡くなり筆頭株主となったいとこのラウールは会社の売却を考えていた。ミュールは天然素材だけで作られる香水で、生産数が限られるため大企業の元ではフランシーヌの名声は失われるとサディは考えたため売却に反対していた。話し合いのためラウールのオフィスを訪れたサディはそこに合弁会社の社長レオンがいることに驚く。ラウールの父が作った最低な香水の宣伝に利用され憤慨するサディを嘲った男だった。売却にはミュールの調合とサディの働きも含まれていたため、サディははっきりと天然素材のみしか使わないと宣言し、席を立った。ラウールはレオンにはサディが合成素材を使うことに同意したと話し、サディにはレオンが譲歩したと教えた。ラウールは言葉巧みにレオンからまとまった金額を振り込ませることに成功する。滞在するホテルで再会したサディとレオンは相手に対する強い欲望に抵抗しようとするが翌日同行することを同意してしまう。行った先で車が動かなくなり宿泊を余儀なくされた二人は耐えきれず夜を共にした。自分が求める唯一の男性だとサディは確信するが、レオンはサディと距離を置こうとした。記者会見でレオンが話した内容にサディは激怒したが、売却には同意していた。身近な人間の話からサディは両方を効果的に使って安価な製品を作ることを考え始めていたがレオンは有名な調香師に相談を持ちかけ、そのことがラウールからサディの耳に入った。いくら愛し合っていても信頼のない欲望だけの関係では先はないとサディはレオンに詰め寄った。レオンは三カ月距離を置いて見つめ直そうと提案しサディはプライドから承諾する。三週間後サディは製品を作り上げ、レオンに会いに行こうとしていたが、飛行機に乗り込む寸前に携帯が鳴った。サディを訪ねてきた人がいると電話の声は言った。サディは急いで家に戻るが、やはりそこにはレオンがいた。レオンはサディだけがいれば会社もいらないと言い、サディは作り上げた香水をレオンに見せ、二人は固く抱き合った。


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