359 孤独な闘い エマ・ダーシー

孤独な闘い (ハーレクイン・クラシックス)

孤独な闘い (ハーレクイン・クラシックス)

義父が自社の売却を決めた後、解雇された社員の処遇に憤慨するトニーは、ノアに一言言ってやろうといきり立っていた。義父がノアのために開いたパーティーは、出席しない訳にはいかず、義妹ジョスリンはノアと交際を始め、義父も歓迎していた。
ノアは階段を下りて来るトニーを見た途端に、彼女以外の世界が消えたように感じた。しかし、傍に来た時、彼女の目の中に敵意を認めて、疑問を感じる。ノアはジョスリンをエスコートしながらも、トニーから目を逸らすことができなかった。薔薇園で二人きりになった時、トニーは27人の解雇された従業員について彼を責め、辞表を突きつけた。週明け、トニーはオフィス探しを始め、人材派遣をスタートさせた。やって来たノアは6人を再雇用すると約束したが、トニーにとっては十分ではなかった。トニーはノアから冷凍車を借りる契約を取り付け、さらに手数料も請求する。あっさりと許諾したノアに当惑したトニーは、義父からそのことが義父の顔を潰したことを知らされて茫然となった。償うために、ノアの別荘での滞在を約束させられ、トニーは複雑な思いに悩んだ。会食でノアとジョスリンの婚約が発表されるらしい。しかし、ジョスリンは勤め先の医師にアプローチされて、彼と結婚することを決めたとトニーに助けを求めてくる。ノアを傷つけたくはない。その医師と共に別荘に現れたトニーを、ノアは怒りの籠った瞳で見たが、やがて、彼女の意図に気付いた。母の残した花園にトニーを連れて行ったノアは、彼女を求めていた。トニーも渇望感を覚え、二人は東屋で居抱き合う。ノアはトニーを愛していると言い、結婚して欲しいと言った。しかし、トニーはこれはただの情熱で、一度結婚に失敗した自分は、二度と結婚する意思のないことを話す。ノアは諦めなかった。一緒に暮らすだけなら、構わないとトニーが同意すると、ノアは安堵の笑みを浮かべた。トニーは残りの従業員の勤め先を確保した後、ノアの会社に移り、様々なアイデアを繰り出して会社に貢献する。二人の生活はこの上なく素晴らしかった。やがて、トニーは妊娠に気付き、彼との結婚を決意する。ノアはトニーさえ妻になってくれるなら、どんなことも構わなかった。エネルギッシュでトラブルメーカーだが、深く愛している。


こんなに愛されたら、素敵でしょうねぇ。