ふたりの距離の概算 米澤穂信

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

アニメ「氷菓」は素晴らしかった。
何より背景が美しくて感心しました。
続編、やらないかなぁ・・・という気持ちでこれ読みました。
古典部4人が二年生になり、新入生を勧誘?して、一人の女子が仮入部する。だが、入部届け締め切り前日、突然彼女は入部はしないと言ってくる。千反田は自分のせいだと落ち込み、奉太郎は彼女が入部を止めた理由を探るという話。
里志と摩耶花は付き合い始めてるものの、さすが省エネ主義の奉太郎は面倒なのかな?「遠回りする雛」では千反田に陥落したっぽかったのにどっちつかずのままです。それでも、謎を解いて、千反田が理由ではなかったことを教えてあげるんだから、愛を感じますよね。
こういう高校生のほのぼのロマンスも素敵。
できたら、婿養子に入った奉太郎の謎解きなんかも書いてくれないかなぁなんて夢想しています。

この作品中に何回か「11人いる」の話題が出てきて、なんか感激!この漫画の題名が、ほんとにいまどきの高校生に知れ渡っているのかはわからないけれど、沢山の人に読んで欲しい作品ではあるなと思います。年が暴露するかもだけど、これが連載された時夢中で読んでたんだもの。
関係ないけど、摩耶花もフロルに化けるなら金髪のウィッグくらいはつけて欲しかった。これは「クドリャフカの順番」の話だけど。

ともかくも、米澤先生には頑張っていただいて、是非アニメの続編をお願いしたいです。