チョコチップ・クッキーは見ていた ジョアン・フルーク

チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)

チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)

恋人に二股をかけられていたことを知り傷ついたハンナは、父の死を機に故郷に帰ることを決める。意気消沈していた母が元気になったことは喜ばしいことではあったが、母の縁結び攻撃にハンナは食傷気味である。そんな折、配達人が銃殺されるという事件が起こる。妹アンドリアの夫ビルの昇任のため、ハンナは犯人逮捕に協力することになった。聡明な頭脳を持つハンナは、聞き込みと多少強引な捜査の末犯人にたどり着き、命の危機に陥りながらも逮捕にこぎつける。
母と二人の妹、三人の小柄美人に囲まれてコンプレックスを持つハンナだが、歯科医師ノーマンと刑事マイクに同時にデートを申し込まれて、二人と交際を始める。11話ではプロポーズもされるそうだが、決められないハンナ。
ノーマンは穏やかでユーモアもあり、大事にしてくれるとは思うのだが、マイクに感じる欲望が消えないのが困りもの。何しろマイクはハンサムで、身重の妻が不慮の死を迎えてから一年もたってないのにデートを申し込むツワモノ。それにとてもモテルのだ。でも、マイクを選んで嫉妬に焼かれるのも御免だし。
そんなこんなでハンナは友人として二人と交際しつつ毎回殺人事件を解決していくシリーズ。
毎回窮地に陥ったハンナを助けるのがマイク。ハーレクインならそのままベッドにもつれ込むシーンですが、三十路の三人は高校生のような健全さでございます。


所々にお菓子のレシピがあるのが特徴ですね。
それが甘い誘惑ってことかな?