６４４ 新妻を演じる夜 ペニー・ジョーダン

新妻を演じる夜―麗しき三姉妹〈1〉 (ハーレクイン・ロマンス)

両親亡きあと、長女として二人の妹と双子の甥の面倒を見てきたリジーは窮地に立たされる。支払いができないからと共同名義にされたアパートに問題が生じたと手紙が来たのだ。かき集めた金でエーゲ海に渡ったリジーは所有するアパートが跡形もなく消えていることに呆然とする。
祖父が二人の息子の命と引き換えに守り通したヴィラを相続したイリオスは、子孫を残す努力をしていると示すために妻を必要としていた。従弟が残した負債を引き継いだリジーに代償を払わせるつもりでいたイリオスは、彼女を見て考えを変える。リジーの負債を引き受ける代わりに、問題が解決するまでの結婚を要求したのだ。
家族のために承諾するしかないリジーは、自身の欲望に戸惑った。
そして、リジーはイリオスを愛してしまったことに気付く。
やがて、リジーは妊娠し、イリオスから不本意な嘲りを受け、彼の元を去る決心をした。
リジーが居なくなった部屋で、イリオスは彼女を愛していることに気付き、彼女を追い、彼女の前に膝まづく。

便宜結婚が本物になるという、よくあるタイプの話です。