616 奇跡を生んだ一日 マギー・コックス

奇跡を生んだ一日 (ハーレクイン・ロマンス)

奇跡を生んだ一日 (ハーレクイン・ロマンス)

結婚を間近に控えたアシスタント、カルメーラの休暇中の代役として紹介されたローラを見て、ファビアンは好感を持つ。彼女を知るにつれて、これまで彼の懸案だった問題の解決者だと確信していく。後継者を必要としていたファビアンは、自分の子供の母親として、彼女に白羽の矢を当てた。尊敬と誠意に基づく結婚の契約を結びたいというファビアンの言葉に、ローラは驚愕する。
ローラは、過去に間違った相手と結婚して、DVに晒され、命を脅かされた経験があったが、それでも、心から愛し合う相手との永遠の幸せを信じていた。
過去に不実な妻に屈辱を味あわされたファビアンは、感情ほど当てにならないものはないとローラに納得させようとする。
ファビアンに惹かれるローラは、不安を感じながらも、彼の子供を産むという誘惑に抗えなかった。いつか、彼が愛する心を取り戻してくれるかもしれない。
しかし、ローラの試みは、ファビアンの拒絶に合い、彼を深く愛するようになっていた彼女は離婚を決める。
ファビアンは、ローラの言葉に心を乱されていたが、自分の心を無防備にすることに、恐怖を感じていた。
だが、彼女が別れの手紙を残して、姿を消した時、ファビアンはローラを深く愛していることを認めざる得なかった。町中探しまわって、ローラを見つけた時、ファビアンは、これまで話すことのなかった、辛かった母の死と最低な元妻の行動を打ち明けた。二人はお互いへの愛を告白し合い、固く抱き合った。
もう失ったり、裏切られることを恐れずに、心からの愛を注ぐことができる。彼女はそれにふさわしい女性だ。


不幸な結婚がもたらした醜い傷跡を持つ女性と、女性不審に陥りながらも、後継ぎを必要とする男の恋物語